DeNA・東投手が見せた高度な投球技術、勝利の立役者に

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【吉見一起の目】◇1日 DeNA3―2中日(横浜) 本紙評論家の吉見一起さん(40)は、DeNA・東克樹投手(29)の7勝目に「投球の奥深さを感じた」と語った

試合は、東投手の多彩な投球が中日打線を封じ込め、見事な勝利に繋がった

東投手は試合の中で、一つの球種でもいろんなボールを投げられる技術が際立っていた

特に「チェンジアップ」と呼ばれる変化球は、直球と違って打者がタイミングを取りにくい特徴を持つ

この試合でも、同じ『チェンジアップ』でも、打者から見ればそれぞれが異なるボールに映ったことが、試合を有利に進める要因となった

知識を深めるための解説:投球の技術

投球技術には、ピッチングアングルやボールをリリースする際の腕の角度などが影響を与え、投手は投球時に意識的にこれを表現できる

例えば、同じチェンジアップでも、リリースポイントや腕の振りによって、ボールの回転やスピードが変わり、結果的に打者が受ける印象が全く異なるのだ

特筆すべき投球

試合の中で特に印象的だったのは、7回の攻防だ

1点リードの状況下で、先頭の細川成也外野手(26)に対し、東投手は「4球のうち3球がチェンジアップ」という戦略を用いた

これにより、細川選手は毎球違うボールだと感じ取ったと考えられ、「最後は110キロ台の緩いチェンジアップ」を投げさせ、見事に打ち取った

「勝てる投手の要素というのがいくつかあるが、その中の一つであり、かなり高度な投球技術を見させてもらった」と吉見さんは称賛した

中日打線は、この高度なピッチングに翻弄され、得点を決めたのは2回のみで、その他の回では三者凡退に沈んだ

DeNA・東投手の投球技術についての詳細な分析が行われた試合は、観客にとっても非常に面白いものだった。特に、同じ球種でも異なる印象を与えることができるというのは、ピッチャーとしての技術の高さを示している。これからの試合でも、注目の選手となることは間違いない。
キーワード解説

  • チェンジアップとは?:チェンジアップは、投手が投げる変化球の一つで、打者のタイミングを外すために使用されます。通常、直球よりも遅いスピードで投げられ、打者は間違ったタイミングでスイングすることが多くなります。
  • ピッチングアングルとは?:ピッチングアングルは、ボールを投げる際の投手の腕や体の角度のことを指します。この角度を変えることで、同じ球種でも異なるボールに見せることができ、打者を惑わせる役割を果たします。
  • 三者凡退とは?:三者凡退は、攻撃側のチームが打席に立った選手がすべてアウトになり、ランナーを出さずに攻撃を終えることを指します。この状況は、投手が非常に良いピッチングをしている証拠です。

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