この出来事は、試合の流れを変える決定的な瞬間であった
試合は0－0の均衡が続く中、八回に訪れた
二死一、二塁で大山の打球が遊撃手・泉口のグラブを弾き内野安打となった
このプレーで、二走の森下選手が本塁でのクロスプレーに向けて走り込み、当初はアウトの判定が下された
しかし、巨人ベンチからのリクエストによってリプレー検証が行われ、結果として森下選手の右手が捕手・甲斐のタッチをかいくぐり、本塁ベースに触れたとの判断が下され、セーフに覆された
この判定に納得がいかなかった阿部監督は、すぐにベンチを飛び出し、険しい表情で球審に抗議した
抗議は2分間に及び、その間に審判団も集結
阿部監督が「根拠は教えてもらえないんですか？」と尋ねると、審判からは「これは抗議できません」という回答が返された
このように、リプレー検証による決定に対して異議を唱えることはルールで許されていない
その後、阿部監督は「抗議したら退場になりますよね」と確認しつつもその場に食い下がった結果、責任審判によって退場処分を宣告された
交代した二岡ヘッドコーチが指揮を執るも、巨人は結局0－1で敗北し、２連敗を喫した
この退場処分は、巨人監督のものとしては51年ぶりの出来事となり、監督自身も選手時代に退場経験がある
試合後、阿部監督は「思わずしちゃいけないことをしちゃったので申し訳ない
明日は負けられないので切り替えてやるしかない」と述べ、冷静さを取り戻し謝罪の言葉を口にした
今回の一戦で見せた彼の執念が、選手たちに火をつけることを期待されている
今回の事件は、リプレー検証の判定に対して抗議をしたことが原因で退場となったという、野球ファンにとっても衝撃の出来事でした。監督自身の感情が試合に影響を与えることがある一方、冷静な判断が結果に繋がることも多いという教訓があります。今後、選手たちが阿部監督の執念を受け継いで挽回していく姿が期待されます。
キーワード解説
- リプレー検証とは？：リプレー検証は、競技中の判定に対して映像を用いて再確認する手続きで、特にホームランや本塁打の判定など重要な瞬間に使用されます。
- 抗議とは？：抗議は、選手や監督が審判の判定に異議を唱える行為を指します。ただし、特定のルールに従って制限されることがあります。
- 本塁クロスプレーとは？：本塁クロスプレーは、走者がホームベースに触れるために捕手と接触する場面を指し、特にアウトかセーフかが大きな分かれ道となります。
