「グラブの神様」江頭重利氏の遺産と新庄剛志のこだわり

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「グラブの神様」江頭重利氏の遺産と新庄剛志のこだわり

2025年7月3日、プロ野球界で名を馳せた「グラブの神様」江頭重利(えがしら・しげとし)氏が5月23日に92歳で死去しました

彼は2012年度の「現代の名工」に選ばれ、多くのプロ野球選手、特に石毛宏典や辻発彦などのグラブを手がけ、信頼と名声を得ていました

特に注目すべきは、江頭氏が手がけたグラブと、それに対する新庄剛志選手の情熱です

新庄は1987年に福岡県八女市の西日本短大付高に入学し、グラブに関して非常に細やかな要望を持っていました

彼がスラッガー福岡支店に送った手紙には、品番や素材、色合いまで詳細に記載され、「通常の外野用より2㌢長く」というサイズ指定がありました

新庄はまた、グラブの形状やマークのデザインについても具体的に要求し、想像以上のこだわりを見せました

しかし、最終的にはサイズの規定により、依頼したグラブは彼の元には届かなかったという逸話があります

その後、江頭氏を含むスラッガーのスタッフは新庄の想いを受け継ぎ、後に依頼されたサイズでグラブを製作しました

江頭氏の技術と、新庄の情熱が織りなすこのエピソードは、プロ野球における選手のアイテムに対する深い愛情を再確認させられるものです

江頭重利氏が残した遺産と、新庄剛志選手のグラブに対するこだわりは、プロ野球界の真剣さと選手たちの道具に対する愛情を示しています。このエピソードを通じて、プレイヤーたちがどれほど自分の道具に情熱を注いでいるかが分かります。心を込めて作られた道具が、選手たちの成長に貢献する様子は、まさに野球の醍醐味と言えるでしょう。
キーワード解説

  • グラブとは?野球における投手および野手がボールを捕るために用いる手袋のことです。特に硬式用グラブは、しっかりとした革製で作られており、野球選手にとって重要な道具の一つです。
  • 外野用とは?外野手が使用するために特化してデザインされたグラブのことを指します。通常、広いキャッチ面と深いポケットが特徴で、打球をしっかりとキャッチできる工夫が施されています。
  • サイズ指定とは?製品を注文する際に、特定のサイズを指定して発注することを言います。野球においては、選手の手の大きさやプレイスタイルに合ったグラブサイズが求められます。

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