この試合で特に注目されたのは、オリックスの先発投手九里亜蓮のピッチングだった
投手出身の岸田護監督は試合後、興味深そうにその内容について語った
九里はこの日、本調子とは言えない内容で試合に臨んだ
彼の生命線であるチェンジアップが高めに浮くことが多く、初回から毎回のように得点圏に走者を背負う厳しい立ち上がりとなった
しかし、中盤からは空振りを増やし、最終的には7回を9安打1失点で抑える力投を見せた
二回には先制弾を浴びた九里だが、その後は捕手の若月健矢と意識を合わせ、「ワンバウンドを投げよう」と変えた意識が功を奏した
岸田監督はこの中で、「気迫を込める投球スタイルは変わらず、疲れからスピードが落ちることで、打者からの見え方にギャップが生まれる」と分析した
この日の勝利により、九里は早くも昨シーズンの7勝に並び、オリックスはリーグの2位をキープしている
今後は8日からのソフトバンクおよび日本ハムとの上位対決が控えており、岸田監督にとっては厳しい試合になると予想する白星となった
オリックスの九里亜蓮投手は、初めは苦しい状況でも次第に調子を上げていく尻上がりの投球を見せました。監督の分析によると、疲れが影響してスピードが落ちることで打者との間にギャップが生まれることがポイントです。今後の試合でもこの意識が試されることでしょう。
キーワード解説
- チェンジアップとは？：チェンジアップは、投手が投げる球種の一つで、速球とほぼ同じフォームで投げるが、球速を落とした球。打者はタイミングを合わせにくく、空振りを取ることが多い。
- 得点圏とは？：得点圏とは、走者が塁上にいて、得点が入る可能性が高い状況を指す。通常、2塁または3塁に走者がいる状態。
- 尻上がりとは？：尻上がりは、試合やプレー中に最初は調子が悪いが、時間が経つにつれて徐々に調子が良くなることを指す表現。
