2年目を迎えた彼は、揺れながら落下する独特のフォークボールを武器にし、打者を悩ませている
フォークボールとは、投手がボールを投げる際にスピンをかけることで、急激に落ちる軌道を持つ球種である
通常のフォークボールは、指を縫い目に掛ける方法が多く用いられるが、宮里は指を広げ、縫い目の外側を挟むことで、ボールが揺れて見える効果を持たせている
宮里は、師匠である尾形崇斗投手(26)との強い絆を背景に、毎日テーマを決めた練習に励んでいる
尾形は、育成選手としてスタートし、2年後には支配下選手として昇格を果たした経験を持ち、宮里にとって心強い存在だ
「支配下にならないともう野球をできない」と自らにプレッシャーをかけ、現状に満足せず、更なる成長を目指している
今季、宮里はウエスタン・リーグで14試合に登板し、防御率0.60、奪三振率9.00を記録
これは期待される要素であり、残り僅かとなった支配下登録の枠争いにおいて、宮里にとって有利に働く
また、彼は特に「精度」を意識し、投球が意図通りにいくように練習を重ねている
先日行われた阪神戦では、初めて尾形とのリレー登板が実現
宮里は15球で2奪三振を記録し、尾形も13球で全てゴロアウトに仕留める見事な投球を披露
試合後、宮里は「このまま失点0で抑え続けて支配下に上がろう」と意気込んでいる
残り23日で支配下選手としての挑戦が迫る中、彼は「2桁の背番号を取るための一踏ん張りをしている」と語り、さらなる高みを目指している
宮里優吾(みやさと・ゆうわ)は、2001年生まれの東京都出身
小学校1年生から野球を始め、東農大学に進学後、2023年の育成ドラフトでソフトバンクに加入
1メートル80、体重89キロの右投右打プレイヤーで、背番号は126となっている
宮里優吾投手は、自らに高い目標を設定し、着実に成長を遂げつつあります。特に独自のフォークボールは、打者を混乱させる要素として大きな魅力です。師匠との強い絆も彼の成長を支えており、支配下登録を賭けた緊張感やプレッシャーの中で、彼がどのように結果を出すのか、今後の動向から目が離せません。
キーワード解説
- フォークボールとは?:投手がボールにスピンをかけることで、急激に下に落ちる軌道を持つ球種であり、打者にとって非常に打ちにくい球。
- 支配下登録とは?:プロ野球チームが育成選手を正式な選手として登録すること。これにより、選手は試合に出場する権利を得る。
- 防御率とは?:投手がどれだけ防御に成功しているかを示す指標で、1試合当たりに許した自責点の平均を表す。
- 奪三振率とは?:投手がどのくらいの頻度で三振を奪えるかを示す指標で、1イニングあたりの奪三振数で計算される。

