桐光学園、野呂監督の最後の夏を勝利で飾る – 第107回全国高校野球選手権神奈川大会

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
◇第107回全国高校野球選手権 神奈川大会1回戦 桐光学園12―0戸塚(2025年7月10日 横浜) 桐光学園は、横浜スタジアムで行われた第107回全国高校野球選手権神奈川大会1回戦において、戸塚を相手に12―0で勝利し、ノーシードながら「最後の夏」に向けての好スタートを切りました

この試合で指揮を執ったのは64歳の野呂雅之監督であり、彼は今夏限りでの勇退を発表しています

野呂監督の指導歴と実績

野呂監督は、早実や早稲田大学で外野手として活躍した後、1984年の夏から桐光学園の監督に就任しました

以来、彼は激戦区である神奈川県で、春夏合わせて5度の甲子園に導くという快挙を成し遂げています

特に、2012年の夏には松井裕樹選手(現在のパドレス)が在籍していたチームでベスト8進出を果たしました

試合のハイライト

この日の試合では、初戦からエースの加賀滉太(3年)が先発として登板

加賀は5回に右翼席へ先制のソロホームランを放ち、そこから打線の火がつきました

その後、打者一巡の猛攻が続き、一挙に8点を奪いました

加賀は投げても5回を2安打無失点と好投し、試合を支えました

OB選手の応援

試合には桐光学園のOBであるDeNAの颯選手も駆けつけ、恩師の最後の夏を応援しました

颯選手は「野球以外でも指導していただき、今の自分がある

一番尊敬している人

最後の雄姿を目に焼き付けたい」と述べており、監督への深い敬意を表しています

感謝の言葉
試合後、野呂監督は「いつもと同じ風景で、感慨深いものがある

神奈川の野球人にとっては甲子園とはまた別の聖地

お世話になりました」と語りました

これは、彼自身の42年間の指導者人生における重要な節目を象徴する言葉だと言えるでしょう

今回の桐光学園の試合は、野呂監督のラストシーズンにおける大きなスタートを切りました。選手たちの力強いプレーが監督への感謝を示すとともに、今後の試合でもその勢いを続けられることに期待が寄せられます。選手と契約や指導を通じて、築いてきた信頼関係は試合の結果にも大きく影響することでしょう。
キーワード解説

  • エースとは? 野球チームで主に先発投手として試合の勝負を決める役割を担う選手のことを指します。
  • 甲子園とは? 日本の高校野球選手権大会の決勝戦が行われる会場であり、多くの高校野球ファンにとって聖地とされる場所です。
  • ノーシードとは? 高校野球において、事前の予選で成績が残せなかったためにトーナメントの seed(シード)権を得られていないチームのことを指します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。