「自分というより、首位のチームとやるにあたって、なんとか勝ちたい」と強い意志を語った
試合は、8回2死一塁、最後の力を振り絞って、郡司を外角低めのフォークボールで捉え、見事な三振に仕留めた
曽谷はこの試合で6安打無失点、10奪三振という素晴らしい投球を見せ、自身最多かつチーム単独トップの8勝目を達成した
完封は逃したものの、両リーグ最速の10勝目を狙っていた伊藤との投げ合いを121球の熱投で制した
「中継ぎが厳しい中で、僕たちが投げないといけない
8回を投げ切れて本当に良かった」と、試合後に安堵の表情を見せた
試合を通して、3回から5回までの間には、いずれも得点圏に走者を背負う危機的な状況が続いたが、曽谷は冷静さを保ち続けた
彼の武器となった「ジェットコースタースライダー」は、大学時代に友人に名付けられたもので、曲がり幅が特徴的だ
「(ピンチで)よりギアが上がって、感覚がとてもよかった
きょうは合格点」と手応えを感じていた
今季は自身初の開幕ローテーションをつかみ、同学年のエース宮城と共に左腕の両軸を形成している
「そんなに疲れない」と自信を見せる曽谷だが、グラウンド外での体調管理を怠らないことが頼もしい理由だ
昨秋の退寮後、一人暮らしの自宅に治療器を設置し、登板翌日はサウナで体をほぐすことがルーチンになっている
「緊張もあるけど、もっともっと投げたいという気持ちの方が強い」と、熱い情熱を語った
これにより、チームは首位・日本ハムとのゲーム差を1.5に縮め、2位に浮上した
曽谷は「一個ずつだと思う
とにかく負けないピッチングをしていきたい」と意気込みを示す
さらに、無心で勝利を積み上げていく姿勢が印象的であり、「自分だけに勝ちがついて、いいんでしょうか」と、チームメイトの宮城を気遣う姿勢もあわせ持っている
日々の練習と試合を重ねていく中でのこの成長が、次のステップへの大きな足掛かりとなるだろう
オリックス・曽谷龍平投手は、この試合で自身最高の8勝目を記録しましたが、勝利の喜びよりもチームへの思いを優先する姿勢が印象的です。彼の冷静さと安定したピッチング力は、今後の試合でもチームにとって大きな支えとなることでしょう。特に、後輩エースの宮城に対する気遣いが見えており、チーム全体を意識した行動が評価されます。
キーワード解説
- フォークボールとは?:変化球の一つで、投手が指を使ってボールを下に引っ張り、ボールが急激に落ちるように投げる球種。
- 奪三振とは?:バッターを三振させることで、投手が投球をコントロールできていることを示す指標。
- 完封とは?:試合で相手チームに得点を許さずに投げ切ること。この成績は投手にとって非常に名誉なものである。
- クオリティー・スタートとは?:先発投手が試合で少なくとも6回を投げ、自責点を3点以下に抑えた場合に与えられる評価。

