小笠原は、初回から実戦を意識し、直球、ナックルカーブ、スライダーを駆使しながら投球を展開
1回にはチョウリオの三塁内野安打1本を許しただけで、先頭のイエリチを歩かせた2回には、ボーンをチェンジアップを使って遊ゴロ併殺打に仕留め、見事に9人を打ち取ります
一方、味方打線はソロ本塁打2本で先制しリードを保っていたものの、4回表に先頭のフレリックを死球で出塁させると、コントレラス、チョウリオに連続安打を許し、1失点となってしまいました
続いて1死二、三塁の局面、ボーンにはナックルカーブを打たれ、左翼線に二塁打を浴び逆転を許してしまいました
小笠原は、メジャーデビュー戦となった現地時間6日のレッドソックス戦では、初回に4失点を喫し、2回2/3を投げて7安打4失点という内容で黒星スタートとなりました
また、中日からポスティングシステムを利用してナショナルズと契約したこともあり、大きな期待が寄せられていましたが、オープン戦では5試合に登板し、1勝3敗、防御率11.25と散々な結果で開幕をマイナーで迎えました
マイナーリーグ3Aのロチェスターでは3試合に登板しましたが、腹斜筋を痛め、4月17日に故障者リスト(IL)入り
6月14日にルーキーリーグに復帰し、約2か月ぶりにマウンドに立ちましたが、マイナーの3チームで計6試合に登板し、1勝1敗、防御率4.50という成績でした
小笠原慎之介投手の登板を見ると、まだメジャーに慣れていない様子が伺えました。初回から緊張したのか、初戦では失点を重ねてしまいましたが、今回は少しずつ改善の兆しが見えました。ただ、相手の逆転ヒットを許してしまったことが、今後の課題になるのではないでしょうか。いずれにせよ、プロとしての成長を期待したいです。
キーワード解説
- ナックルカーブとは?ナックルカーブは、投手が投げる際にボールに回転をかけないか、非常に少ない回転をかけて投げることで、相手打者のタイミングを外す投球スタイルです。
- ポスティングシステムとは?ポスティングシステムは、日本のプロ野球選手が大リーグに挑戦する際に、自チームに対してトレードを求める制度の一つです。この制度により、選手はメジャーリーグのチームと契約することができます。
- 防御率とは?防御率は、投手がどれくらい失点を抑えられたかを示す指標で、通常は9イニング(1試合)あたりの失点数を元に算出されます。この数値が低いほど、投手のパフォーマンスは良いとされています。

