攻守に躍動する背番号50
巨人は現在、首位の阪神を追いかける厳しい状況にあるリーグ連覇を狙う中で求められるのは、生え抜き選手や新加入選手による打線の奮起だ
特に、大黒柱である岡本和真が左肘の靭帯損傷で戦線を離脱しているため、全員でその穴を埋めなければならない
そんな中、オコエ瑠偉選手が存在感を発揮している
オコエ選手は、移籍3年目を迎え、その身体能力の高さはチーム内外で高く評価されている
7月に行われたDeNA戦では、2点リードの場面で、トレバー・バウアーのナックルカーブを左中間に放ち、走者を一掃する適時三塁打を記録
俊足で三塁まで到達し、観客を沸かせた
さらに、同じく7月の広島戦でも、打撃面での活躍が光った
3回に佐藤柳之介のカットボールを捉え、二塁打を放つと、続く回での中前適時打や、8回の犠打など、状況に応じた打撃が目立った
守備に関しても、オコエ選手の貢献は大きい
中日の試合では、追い込まれた場面でフェンスギリギリの好捕を見せ、試合を決定づける守備を行った
チームはその試合で逆転サヨナラ勝利を飾ることができたが、オコエ選手の好守がなければ難しかったであろう
現役ドラフトで巨人へ
オコエ選手のキャリアは、現役ドラフトによって大きく変わった楽天からドラフト1位で入団したものの、期待に反して伸び悩み、2022年にはわずか6試合の出場に終わった
この年のオフ、彼は現役ドラフトを経て巨人に移籍した
オコエ選手は、移籍後のチームメイトとの関係構築に苦心したが、実際には「すごくすんなりと迎え入れてもらえた」と語る
昨シーズンは、自己最多の68試合に出場し、打率.261、3本塁打、13打点、4盗塁を記録し、勝負強さを示した
しかし、今年は開幕一軍入りしたものの、4月には打撃不振で登録抹消となった
その際、コンディションの不良が影響したと見られる
しかし、手術を経て約3週間後に復帰し、再びチームに貢献できるようになった
オコエ瑠偉選手のプレイは、攻守双方での貢献が際立っています。特に、移籍からの困難を乗り越えて成長している姿勢は、多くのファンにとって希望となるでしょう。巨人の攻撃力が求められる中、彼の存在がチームの士気を高めています。
キーワード解説
- 現役ドラフトとは？プロ野球選手が他チームに移籍するための制度で、選手の新しいチームでの活躍のチャンスを提供します。
- 靭帯損傷とは？関節を動かす筋肉や腱を繋ぐ靭帯が傷つくことで、怪我の一つです。特に野球選手には多い怪我と言われています。
