阪神の高橋遥人が約295日ぶりの先発復帰、注目のピッチングに期待

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 阪神タイガースの高橋遥人投手(29)が、7月15日の中日戦(甲子園)で今季初の先発登板を果たす

昨年11月に行った「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」から復帰し、長いリハビリを経ての登板となる

 昨シーズンは、8月に1軍復帰を果たし、「1025日ぶりの勝利」を手にするなど、チームの優勝争いにおける重要な存在となった高橋

今季も、阪神の安定した先発投手陣に戻ることが期待されている

 甲子園の熱い日差しとセミの鳴き声が響く中、高橋は1軍復帰戦に向けて練習を重ねている

「ファームにいた頃も試合前は緊張するので、いつも通り緊張している」と述べ、約295日ぶりのレギュラーシーズン登板への心境を語った

 彼は昨年11月、左手首に入れていたプレートを除去する手術を行い、シーズン開幕以降は十分な投球練習ができない日々が続いた

「投げられない期間が続いて、もどかしい」と辛い時期を振り返ったが、地道なリハビリを経て5月中旬に本格投球を再開

その後、広島戦での実戦復帰や、先発登板も果たし、順調な回復を見せた

 チームは、リーグトップタイの8勝を挙げている村上選手を含む強力な投手ローテーションを持ち、先発防御率は驚異の2.08

高橋は「競争意識は全くない、まずは目の前の一試合を大事にしたい」と述べ、自分の力を最大限に発揮することに専念すると強調した

 復帰戦を迎えるにあたり、相手の中日はここまでの試合で5勝5敗と、勝ち越せていないチームである

「メンバーも変わっているので、昨年とは違うチーム」と対戦に対する意気込みを述べ、攻撃的なピッチングを目指す方針を示した

 試合前の練習では、キャッチボールやダッシュを行い、最終調整を行った高橋

度重なる手術を克服して戻ってきた彼には、復帰を祝う声が多く寄せられている

藤川監督は「不死鳥」と讃え、チームの勢いをさらに加速させる期待をかけた

 【2024年高橋の快投】
  • 8月11日・広島戦:復帰後、5回4安打無失点、7奪三振で1025日ぶりの勝利を獲得

  • 8月23日・広島戦:チームの重要な3連戦初戦で6回0/3を4安打1失点、7奪三振で連勝

  • 9月3日・中日戦:甲子園での登板で7回3安打無失点を達成

  • 9月13日・広島戦:5回2/3で4安打3失点ながら、チームの勝利に貢献し無傷の4連勝を決めた

高橋投手の復帰は、阪神タイガースにとって大きな意味を持つ。彼の過去の実績や経験が、今後の試合でのパフォーマンスにどれほど影響を与えるかが注目されている。そして、度重なる手術を経て戻ってきた姿は、選手自身の努力と精神力を象徴するものであり、観客やファンにとっても感動的な瞬間となるだろう。これからの試合での活躍が楽しみである。
キーワード解説

  • 左尺骨短縮術:尺骨という骨を短くする手術で、主に外傷や疾患によって骨が変形した場合に行われる。
  • 骨内異物除去術:手術により体内に残された異物を取り除く手術。この場合、高橋投手が過去に入れたプラテを除去することを指す。
  • トミー・ジョン手術:肘関節の靭帯を再建する手術。特に野球選手に多い手術で、投球に関わる重要な手術である。

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