この試合では、3回を投げて2安打無失点、さらに5個の三振を奪い、チームの大勝に貢献しました
中野選手は「立ち上がりから力を入れすぎず、いいくらいで投げられた」と語るように、冷静なピッチングを心がけました
彼は、同じくプロ注目の右腕である森陽樹(3年)の投球を受けて、この試合が夏初登板となりました
試合中、主将としての意識も忘れず、「強い声かけができるところが自分の持ち味」と猛暑の中、仲間を鼓舞しました
監督の西谷浩一氏(55)も中野選手を高く評価し、「根っからのキャプテンで、野球以外でもリーダーシップを発揮する」と信頼を寄せています
また、中野選手は2学年上の先輩、ソフトバンクの前田悠伍投手がプロ初勝利を挙げた試合に影響を受け、自身もその舞台で活躍する決意を新たにしています
「前田さんはピンチを抑えたときの自信があると思う
自分もそのような余裕を身に付けたい」と、目標を掲げています
スカウトたちも中野選手の能力を評価しており、特に巨人の岸スカウトは「バランス良く投げ、体の強さがあって伸びしろがある」とコメントしています
そんな中野選手ですが、大勝の後でも「当たり前のことができないと、上に上がって強いチームと対戦した時に敗れてしまう」と慢心をせず、次の試合に向けて意気込みを見せました
大阪桐蔭は、この調子で連勝を続け、甲子園への切符を手にすることができるでしょうか
中野選手の活躍から目が離せません
◆中野 大虎(なかの・だいと)2007年6月18日、大阪・和泉市生まれ
18歳
5歳時に幸シーサーズでソフトボールを始め、幸小6年から大阪泉州ボーイズに所属
富秋中では浜寺ボーイズでプレー
大阪桐蔭では1年秋からベンチ入り
2年春夏の甲子園に出場し、通算4登板で2勝、防御率0・56
最速149キロ
変化球はスライダー、フォーク、カットボール、ツーシーム
180センチ、79キロ
右投右打
憧れの選手は阪神監督の藤川球児
趣味は一人カラオケ
今回の記事では、大阪桐蔭の中野大虎選手の好投が取り上げられています。彼は冷静に投げる姿勢と、仲間を鼓舞する主将らしいリーダーシップを発揮し、強いチームとしての連携を大切にしています。今後の彼の活躍がますます期待されます。
キーワード解説
- 全国高校野球選手権とは?:全国高校野球選手権は、日本の高校生が参加する野球の大会で、毎年夏に開催されます。この大会は、多くの高校が甲子園という特別なスタジアムで戦うため、高校野球の頂点を決める非常に重要なイベントです。
- 甲子園とは?:甲子園は、兵庫県にある野球スタジアムで、高校野球選手権の決勝戦が行われる場所です。このスタジアムは、野球ファンにとって憧れの聖地とされ、多くの選手がここでプレーすることを目標としています。
- 防御率とは?:防御率は、投手の成績を示す指標の一つで、1試合あたりに与える自責点の平均を表します。低い防御率は、その投手が良いパフォーマンスを発揮していることを示すため、特にプロのスカウトにとって重要なデータとなります。

