阪神が独走を続ける中、中日が活発な追い上げを見せる

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7月16日の試合で阪神が高橋宏斗の力投によって完封勝利を収め、チームは6連勝に達しました

現在、セ・リーグの首位を快走する阪神は、第2位の巨人、DeNA、広島に対して大きな差をつけています

これに対し、交流戦前まで競り合っていたチームは、決定的な打開策を欠いており、阪神の独走を止めるのは困難な状況です

特に巨人にとっては、主力選手岡本和真の長期離脱が影響を及ぼしています

また、エースピッチャー戸郷翔征の不調もチームにとって痛手です

一方、昨年の日本一DeNAは選手層が厚く、能力の高い選手を抱えていますが、打線のつながりが不足しており、競争力が低下しています

広島は7月に入って7連敗を喫し、苦境に立たされています

対照的に注目を集めているのが、中日球団です

一時は借金が11まで膨らみましたが、その後は今季初の6連勝を記録

首位の阪神戦でも連勝し、対戦成績は7勝5敗に

これにより借金は5まで減少し、4位の広島とは0.5ゲーム差、2位の巨人とは2.5ゲーム差にまで迫っています

中日は昨年まで続いた3年連続の最下位から脱却の兆しを見せています

セ・リーグの複数の編成担当者は「投打のバランスで言えば、阪神に次いで良い」との評価を下しています

中日には高橋宏斗、松葉貴大、柳裕也、大野雄大、涌井秀章、ルーキーの金丸夢斗など、ゲームメイク能力が高い投手陣が揃っており、リリーフ陣も松山晋也、清水達也といった実力者が控えています

打撃面では、岡林勇希、上林誠知、細川成也、新外国人のボスラーといった核となる選手が存在し、得点力が向上しています

特に、ドラフト1位の金丸は防御率リーグトップの山崎伊織を上回るQS率を記録しており、初勝利も期待されています

新外国人ボスラーは、7月に入ってから打率3割を超え、勝負強い打撃を披露しています

さらにドラフト4位の石伊雄太は捕手として正守備を務めると共に、得点圏打率.391を誇るなど、チームに貢献しています

現在、阪神がセ・リーグで独走している中、中日が意外な盛り返しを見せています。特に投打のバランスが良く、選手層も厚化しています。野球の世界では、時に最下位に沈むチームが底力を見せることもあるため、今後の展開が楽しみです。
キーワード解説

  • 完封勝利とは?:野球において、ピッチャーが相手チームに得点を許さずに試合を終えることを指します。
  • 借金とは?:勝ち数と負け数の差がマイナスの状態を指し、特にシーズン中に多くの試合を落とし、未勝利が続いていることを表します。
  • QS(クオリティ・スタート)とは?:先発ピッチャーが6回以上を投げ、自責点が3点以内に抑えた試合のことを言い、有能な先発投手を示す指標の一つです。

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