杉本選手は5回の打席において、1-2のカウントから、ロッテ先発の田中晴也投手が5球目を投じた際、3ボール2ストライクの状況で一度バッターボックスを外しました
前田氏は、ピッチャーは自分のタイミングで投球したいという心理が働くため、打者がタイムを取ることによってそのリズムが崩れる可能性があると指摘しました
「ほんのちょっとのことなんですけど、影響がある」とし、タイムを取られることで「えっ!」と驚くピッチャーの気持ちも理解できます
特に、経験豊富なピッチャーにとっても、こうした行動がメンタルに影響を及ぼすことがあると述べました
杉本選手の行動は、多くの経験を積んだ選手がよく使う戦術であり、先発ピッチャーの心理戦を意識したものといえるでしょう
前田氏自身もジャイアンツ時代の経験を振り返り、3ボール2ストライクのカウントでは打者がタイムをかけることが多く、そのために「投げないつもりでセットポジションに入っていた」と語りました
最終的に杉本選手は、8球目の139キロのフォークを見極めて四球を選びました
その後、続く西野真弘選手の打席中に暴投があり、オリックスは同点に追いつくと、西野選手の適時打で逆転に成功しました
この流れからも、杉本選手のタイムが試合展開に与えた影響は大きいと言えるでしょう
杉本選手によるタイムの取り方が、ピッチャーに心理的影響を与えることを解説する意見は非常に興味深いものでした。試合中の選手の心の動きを理解することは、観戦する上での新たな楽しみとなります。経験豊富な選手同士の戦術が、どのようにゲーム展開に影響を与えるのか、今後も注目したいところです。
キーワード解説
- タイムとは?バッターが投球を妨げるために一時的に打席を外す行為のことで、ピッチャーのリズムを乱す効果があります。
- ピッチャーとは?野球においてボールを投げる選手のことで、試合の中で重要な役割を果たします。投球のタイミングが勝負のカギとなります。
- メンタルとは?心の状態や気持ちのことを指し、特にスポーツにおいては選手のパフォーマンスに大きな影響を与えます。

