吉村禎章編成本部長（62）は、メキシコやベネズエラ、米独立リーグでの経験が獲得の決め手となったと語っている
チームは、主力選手の故障により若手選手を中心に戦っているが、特に得点力不足の解消が課題となっている
乙坂の加入がチームにどのようなインパクトをもたらすのか、注目が集まっている
13日にはジャイアンツ球場で入団会見が行われ、新たに背番号「54」のユニフォームを着た乙坂は、海外での経験について「明日生きるために、今日を頑張る」という心境を明かした
この発言は、多くの人々に強い印象を与えた
吉村編成本部長は、乙坂のハングリー精神を高く評価しており、「野球を諦めず、厳しい環境でプレーしてきた彼の情熱やハングリーさこそ、我々が求めているスタイル」と説明している
乙坂は異国のリーグの過酷さについても語り、特に契約期間の短さや言語の壁、食事の違いに苦しんだことを明かした
しかし、その経験を通じて「これが本来の環境だ」と感じるようになったという
チームは岡本の長期離脱により得点力に悩んでおり、短期的な戦力補強として長打を狙える外国人選手が求められるが、乙坂の獲得にも期待が寄せられている
吉村本部長は「基本は内部昇格が優先」とし、育成選手にもチャンスを与える方針を示している
このような中、若手選手の中には泉口や増田陸、中山、佐々木らがチャンスを得て成長を見せているが、彼らが不動のレギュラーとして定着できるかには疑問が残る
17日のヤクルト戦では、泉口が好機での見逃し三振や送球ミスを犯し、監督が交代を決断する事態となった
これについて監督は「今日は戦力にならないと思った」と厳しい言葉を残している
乙坂の存在は、若いチームにとって重要である可能性が高い
彼の「明日生きるために、今日を頑張る」という言葉を体現できる選手が増えれば、チームの士気も高まりシーズン後半の復活に繋がるかもしれない
乙坂智（おとさか・とも）は1994年生まれの31歳
神奈川県出身で、身長180cm、体重82kg、右投げ左打ちの外野手
横浜高で甲子園出場経験があり、2011年度ドラフト5位で横浜に入団
2014年に1軍初出場を果たすなど、外野の主力として活躍したが、2021年に戦力外通告を受け、以降はメキシコリーグや米独立リーグでプレーしていた
乙坂智選手の獲得は、巨人の次のステップに大きな影響を与える可能性がある。若手選手への刺激となる彼の経験とハングリー精神は、チーム全体の士気を高めるだろう。特に、得点力不足という重要な課題に対してどのように貢献できるのか、今後のパフォーマンスに注目が集まる。
キーワード解説
- ハングリー精神とは？自分の目標に向かって挑戦し続ける強い意志を意味します。困難な状況にあっても諦めず、努力を続ける姿勢を指します。
- 独立リーグとは？メジャーリーグや日本のプロ野球に所属していない選手がプレーするリーグのことです。選手が再起を図る場として機能しています。
- 得点力不足とは？チームが得点を挙げる力量が足りないことを指します。特に、試合において得点を取ることができず、勝利を逃す原因となることが多いです。
