中日・田中幹也、同点の場面で勝ち越し2点打を放つも惜しくも敗戦

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◇20日 中日3―5DeNA(バンテリンドームナゴヤ)=延長10回プロ野球の中日ドラゴンズは、20日、バンテリンドーム名古屋で行われたDeNAとの試合で、延長戦の末に敗れた

試合は、一時中日が勝ち越しを果たすなど接戦が続いたが、最終的に5対3で敗北した

その中で特に注目を集めたのは、中日の田中幹也内野手のバッティングだ

7回裏に迎えた同点の場面で、1死満塁というチャンスが訪れた

田中選手はフルカウントからの6球目、DeNAの中川選手が投じたフォークボールを捉え、中前に2点をもたらす打球を放った

この一打は、一時的に中日を勝ち越しに導く重要な瞬間だった

田中選手は、「(前の打者の岡林が)申告敬遠だったので、絶対に何とかしてやろう、と思っていました」と語り、強い意志が感じられる

この試合に挑む前、田中選手の脳裏には、2週間前のヤクルト戦での苦い記憶があった

同点の8回、1死満塁の場面で三ゴロ併殺に倒れた経験が、彼の心に影を落としていた

しかし、今回は強引さを避け、打席に入る前から「しっかりと引きつけて、強くはじき返す」ことを意識していた

試合は延長戦に突入し、最終的にはDeNAに利した展開となったが、田中選手の冷静な判断力と技術が光った瞬間であった

今後の試合でも彼の活躍に期待が寄せられている

今回の試合は、田中選手にとって試練と成功が共存する試合だった。彼が同点の場面で放った勝ち越しの一打は素晴らしいが、チーム全体としては勝利を掴むことができなかった。接戦が続く中での彼の冷静さと打撃力は、今後の中日ドラゴンズにとっても大きな希望となるだろう。
キーワード解説

  • 申告敬遠とは?:申告敬遠は、攻撃側が意図的に歩かせたいバッターに対して、相手チームが投手を通じてそれを意味することを正式に申告するプレーです。
  • フルカウントとは?:フルカウントは、ボールとストライクが3対2の状態を指し、次の投球が「ボール」または「ストライク」で決定的な結果が待たれる、いわゆる決定的な場面です。

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