西武、借金3で前半戦を折り返す 西口監督の悔しさがにじむ

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 西武は7月21日に行われたソフトバンク戦(ベルーナドーム)で1-4と敗戦

これでこのカードは3連敗を喫し、前半戦を42勝45敗1分けの成績で「借金3」という状況で折り返すこととなった

 この結果について西口文也監督(52)は、「なんとか貯金で終わりたかったのですが、借金で終わってしまって残念です」と苦しい胸の内を明かした

特に、7月はチームのフォームが急失速しており、戦績は4勝12敗1分けという状況が続いている

 ホークス戦では今井、武内、隅田という3本柱が先発したものの、いずれも不振に陥り、痛恨の3連敗を喫した

この3投手は7月に計8試合に先発し1勝5敗、防御率は4.30と精彩を欠いている

 西口監督が目指してきた「先行逃げ切り」の形は、チーム打率が1割9分3厘、得点が32と1試合平均1.9点という厳しい状況のために機能していない

特にこの日の得点は4番バッターのネビンによる10号ソロのみで、打線の低調さが際立った形となった

 ネビンは39打点を記録してリーグでも3位タイの成績を収めているが、前後の打者が固定できないため、相手のバッテリーがネビンに集中しているため、打線の機能性が低下していると言わざるを得ない

 さらに、今井と隅田は序盤戦でハイクオリティ・スタート(7回以上を2自責点以内)の好成績を残していたものの、最近では体力的な問題からガス欠気味で、昨年10勝を挙げた武内も安定を欠いており、先発投手の信頼が揺らいでいる

 この日の隅田は3回1/3で8安打4失点を喫し、6敗目(7勝)を喫した

「前半戦最後の試合でチームに申し訳ないピッチングをしてしまいました」と反省の弁を口にしたが、彼もまた8月以降の復調が期待できる気配は薄い

 昨年は同時期に91敗を喫し、27勝59敗1分けの状態で前半戦を終えていた

そのことを思えば、まだ巻き返しの可能性は残されているとはいえ、投打のキーマンたちの復調が急務と言える

西武ライオンズの前半戦を振り返ると、非常に厳しい状況が続いていることがわかります。特に先発投手陣の不調は大きな課題で、野手陣も打撃が低迷しています。これからのシーズンでの巻き返しには、各選手の早急な復調が不可欠でしょう。
キーワード解説

  • 借金とは?借金は、チームが勝った試合数よりも負けた試合数が多い状態を指します。例えば、42勝45敗の場合、借金は3になります。
  • ハイクオリティ・スタートとは? ハイクオリティ・スタートは、先発投手が7回以上を投げ、2自責点以内で抑えることを指します。これに成功すると、投手の評価が高まります。

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