しかしながら、立ち上がりが非常に厳しいものとなった
菅野は初回に3点を失い、2回以降もピンチを切り抜けることに苦労した
初回の厳しい立ち上がり
菅野は初回に早々と四球を与え、続けて右前打を浴びて無死で一、二塁というピンチを迎えたこの局面で3番・ラミレス選手に対し、直球を投げ込むが、その球は高めに浮き、ラミレス選手はそれを逃さず右越えに運び、菅野は同点となる3ランホームランを許してしまった
更に4番・マンザード選手には右中間へ二塁打を打たれ、2死三塁まで持ち込まれるも、なんとか後続を抑え、勝ち越しは許さなかった
前半戦の総括と課題
前半戦の最終登板となった10日のメッツ戦では、菅野は6回3失点で7勝目を記録し、クオリティースタート(QS)を達成したクオリティースタートとは、投手が6回を投げて3失点以内に抑えることを指し、安定した投球を示す指標とされている
また、菅野は試合中、前巨人監督の伯父・原辰徳氏や両親が観戦していることに特別な思いを抱いていた
「両親の前で勝ちたかったし、良い姿を見せられたことはプラスアルファで力になった」と感謝の気持ちを語った
オリオールズでの未来
前半戦を通じて、18試合に登板し、99回1/3を投げて7勝5敗、防御率は4.44という成績を収めている菅野は先発ローテーションを守り、安定感はあるものの、オリオールズはア・リーグ東地区最下位に低迷している
そのため、今季終了後にはフリーエージェント(FA)となる菅野には、トレード期限の今月末までに他球団へ移籍する可能性が取り沙汰されている
菅野投手の後半戦初先発でのパフォーマンスは、特に初回における苦しい立ち上がりが目立ちましたが、彼の継続的な成長と安定感には注目が必要です。家族を前にしたプレーも意義深いものでした。今後の活躍に期待が寄せられます。
キーワード解説
- クオリティースタート(QS)とは?投手が6回を投げて3失点以内に抑えることで、投手の安定したパフォーマンスを示す指標です。

