そんな時代を経て、阪神ファンが抱く期待の象徴としてしばしば取り上げられるのが、外国人助っ人「バース」の再来である
その名は、1970年代に阪神に加わった名選手で、リーグ制覇に貢献した
江本孟紀氏が著書『阪神タイガースぶっちゃけ話 岡田阪神激闘篇』で語るように、新たな左打者の外国人選手が加入するたびに、「バースの再来」と期待されるのは、メディアが作り上げた一種の戦略であることが指摘される
「バースの再来」が100％外れる原因とは
阪神に新たな左打者が加入すると、多くのファンはその選手が「バースの再来」となれるのではないかと期待を寄せるこれは、オフシーズンに選手獲得を報じるメディアが煽り立てることで生じる心理である
春季キャンプ初日に好調な打撃を見せると、その期待は一層高まる
しかし、シーズンが始まると、期待通りのパフォーマンスを発揮できずに打率や本塁打が振るわないことが多く、最終的には失望を招いてしまうことが常である
バース、バースと言い続けるのは情けない
毎回新たな外国人選手に「バースの再来」との期待を寄せることには限界があるまた、外国人選手にそのようなプレッシャーをかけること自体が失礼であるという意見もある
選手自身が「オレはオレだ」という独自の気概でプレーしにきているのに、過去の偉大な選手と比較され続ける状況は望ましくない
阪神ファンは、結果が出ない選手に対する厳しい眼差しの中で、「阪神で活躍できる外国人打者」とはどのような選手なのかを理解する必要がある
この記事では、阪神タイガースと過去の名選手であるバースの関連性について、外国人選手に対する期待の現実とその影響を考察しています。阪神ファンの期待がしばしば裏切られる一方で、過去を引きずることが選手やファン双方にとってマイナスに作用することが示されています。
キーワード解説
- バースとは？元阪神タイガースの外国人選手で、名打者として知られ、ファンからは特に評価が高い選手です。
- 外国人選手とは？他国から日本のプロ野球チームに入団する選手のことを指し、技術やスタイルが日本の選手とは異なります。
- セ・リーグとは？日本のプロ野球リーグの一つで、阪神タイガースや読売ジャイアンツが所属しています。
