昨年の決勝と同じ顔合わせとなった対滋賀学園との試合で、綾羽は雪辱を果たした
チームはこれで４度目の決勝進出で、悲願の頂点に立ったのだ
試合は初回に滋賀学園に2点を先取される厳しいスタートを切ったが、直後に綾羽は逆転に成功
その後も2回に2点を追加し、エースの藤田陸空投手（3年）が7回途中までの好投を見せた
さらに、7回1死二塁の場面では市場仙人投手（2年）、9回1死一・二塁では安井悠人投手（3年）が素晴らしいリリーフを果たし、5投手の継投で逃げ切った
綾羽は昨夏から4季連続で4強以上に進出しており、近年は常に上位を争う強豪校となっている
千代純平監督（36）は試合後、「今の選手たちがよく頑張ったが、それだけではこの扉は開かない
卒業生たちが少しずつ積み上げてくれたからこそ、最後の扉が開きました」と言い、感極まって目を赤くした
前回の決勝でも初回に2失点をしたことから、「これをひっくり返すために1年間やってきた」と選手たちを鼓舞し、雪辱を果たした形だ
また、千代監督自身は同校が野球部の強化を始めた2004年の一期生であり、14年から母校でコーチとして指導を行い、15年に病気で亡くなった恩師の意志を継いでいる
「恩師の情熱のもと、甲子園に行けると信じていた
田中監督は『甲子園の景色は素晴らしい
絶対に行ってその景色を見よう』と言っていました」という思いを語った
準決勝では9回に2点差を逆転し、強豪近江を破る快挙を成し遂げた
滋賀学園も公式戦で24連勝中という強力チームであったため、その勝利は特に大きい
「滋賀学園さんや近江さんが滋賀のレベルを上げてきてくれたおかげで、私たちも成長できた
新しい風を吹かせたいという思いでこの代表としてしっかり戦いたい」と千代監督は力強く語った
綾羽高校の嬉しいニュースは、チームの成長や選手たちの努力を教えてくれます。また、指導者の恩師への思いが選手たちにどれだけ影響を与えたかもよくわかります。このような感動的なストーリーは、スポーツの力を再確認させてくれます。
キーワード解説
- 甲子園とは？野球の全国大会で、日本で最も権威のある高校野球のトーナメントです。
- エースとは？チームの主力として最も重要な役割を果たす投手のことを指します。
- 継投とは？野球において、複数の投手が交代して投げる戦略のことを言います。
