特に、26日のロッテ戦（エスコンフィールド）では、ドラフト1位ルーキーの柴田獅子投手（19）が3回無安打無失点を記録し、彼のデビュー戦は鮮烈な印象を残した
また、その後に登板したバーヘイゲン投手も6回を投げて3安打無失点という安定した投球を披露し、今年2勝目を挙げた
日本ハムでは今シーズンの開幕から先発投手陣が非常に充実しており、エースの伊藤を中心に716／8人の投手を登板間隔を空けながら使う「ゆとりローテーション」を決定
この戦略が後半戦でも継続されており、チームが前半戦で首位を快走する要因となった
しかし、新庄監督は「このローテーションが継続できるかは分からない」とし、シーズン終盤に向けて数人が故障することを見越した戦略を考えている
実際、後半戦に入っても伊藤や加藤貴、山崎、北山といった主力投手が順調に登板を重ねている
一方で、二軍では金村が開幕投手を務め、将来を期待される福島投手や、早ければ8月に復帰見込みの古林投手が控えている状況だ
これに加え、新たに柴田とバーヘイゲンが先発ローテーションに名を連ねることとなり、新庄監督は「また（先発が）出てきやがったね（笑）
いやぁ～、難しい」と頭を抱える姿を見せた
柴田は27日に登録抹消となり、しばらくは二軍調整となるが、好投したバーヘイゲンは今後も先発の機会を得る予定だ
新庄監督は「各投手の相性や過去の成績を考慮した上で、最適な登板機会を模索していく必要がある」とし、データを活用して先発陣の最適運用を目指す意向を示した
新庄監督の「うれしい誤算」とも呼べる事態は、まだ続きそうだ
新庄監督が抱える先発投手の過剰在庫は、運用を考える上で難しい課題となっています。本来の「ゆとりローテーション」がうまく機能しているため、監督の戦略がどのように展開されるのか、今後の試合に注目が集まります。選手がそれぞれの相性を生かして活躍できることが、チームの成功へとつながるでしょう。
キーワード解説
- 先発投手とは？：野球において、試合の開始から自チームがボールを投げる役割を持つ投手のこと。
- ゆとりローテとは？：選手の疲労を軽減し、長期的に良いパフォーマンスを維持するために、投手の出場間隔を広げる戦略のこと。
- 無安打無失点とは？：投手が試合中、対戦相手に1本のヒットも打たれず、さらに得点を許さなかった場合に使用される表現。
