初めての甲子園切符をつかんだ未来富山ナインがマウンドに集まり、喜びを爆発させた
序盤３回までに７点を奪い、その後も追加点を重ね、高岡商の反撃をしのいだ
試合の中心選手は、Ｕ１８日本代表候補でもある最速１４５キロ左腕・江藤選手
彼は、準決勝での富山第一戦を完投し、疲弊が見える中でも直球を武器に果敢に戦った
「しんどさもあったが、要所でギアを上げた
フルカウントになったら、自信のあるストレートで三振が取れました」と江藤選手は振り返った
試合を通して、７失点ながらも１５５球を投げ切った
打撃面でも江藤選手は存在感を示し、６回に右中間上段への特大本塁打を放つなど、試合で３安打を記録した
未来富山は２０１８年に開校した通信制の私立高校であり、全校生徒２４人中、２３人がアスリートコースの野球部員として、全員が寮生活を送っている
この特異な環境では、午前中は学習センターでの勉強を行い、午後からグラウンドでの練習を続けている
表彰式では、選手全員が角鴻太郎監督（３４）を胴上げし、感動的な瞬間を共有した
角監督は元ヤクルト内野手の角富士夫氏（６９）の長男であり、甲子園出場経験者でもある
彼は昨年、監督に就任し、恩師から受け継いだ「１０―０で打ち勝つ野球」を実現するべく努力してきた
就任当初は思うように勝利を収められなかったが、現チームでは打撃力を徹底的に強化している
ノーシードから戦った今大会では、コールド勝ちを重ね、６試合で６３得点を挙げる猛打を見せた
監督は「理想に近いチームになった
甲子園では富山の歴史を変えたい」と力強く語った
投打での充実により、通信制高校の未来は明るいものとなりそうだ
未来富山の甲子園初出場は、地域にとっても大きな意義があります。この学校は独自の教育プログラムを持ち、アスリートの育成が成功していることを証明しました。また、監督の指導スタイルやチームの戦略が実を結び、全国の舞台で戦う姿を見せてくれることが期待されます。
キーワード解説
- 甲子園とは？ 甲子園は、日本の高校野球選手権大会が行われる特別な球場で、多くの高校球児にとって夢の舞台です。
- Ｕ１８日本代表とは？ Ｕ１８日本代表は、18歳以下の年齢層で構成された日本の野球代表チームであり、国際大会に出場することがあります。
- コールド勝ちとは？ コールド勝ちとは、野球で試合が規定のイニングに達しない場合でも、相手チームとの得点差が一定以上になることで試合が終了することを指します。
- 通信制高校とは？ 通信制高校は、主に自宅での学習を基本としている高校で、登校日は少なく、柔軟に学ぶことができます。
