大田は16年間にわたる現役生活を終え、自身のキャリアや経験を後輩たちに伝える役割を担うことになる
充実したプロ生活の振り返り
大田選手は、3球団でのプロ生活を振り返り、「多くのことを学んで実践し、後輩やチームのことを考えられるようになった」と語り、充実した16年間であったことを強調した東海大相模からドラフト1位で巨人に入団し、松井秀喜が背負っていた背番号55を継承したが、最初の8年間は順調なスタートとは言えなかった
3つの球団での経験
大田は、巨人在籍中に伝統ある球団での言動や行動、立ち居振る舞いを学んだ彼は「遠回りはしたが、様々なチャレンジを経て経験を得た」と述べ、続く日本ハムでの時間では野球の楽しさを再確認したと振り返っている
最後に移籍したDeNAでは、若手選手に助言を与えてその立場を認識することができたという
古巣への恩返し
戦力外通告を受けた際にDeNAからスタッフ転身の打診があったが、巨人からの連絡を受けて古巣への復帰を選択した「レギュラーとして活躍できなかったが、恩返しをしたいという思いを持っていた」と話す大田は、これからはアカデミーで幼稚園から小学6年生までの子どもたちを指導する
子どもたちへのメッセージ
指導にあたる大田は、「アカデミーに入った後、違うことを好きになっても続けることで新たな道が開ける」というメッセージを子どもたちに送りたいと考えている苦労人の経験を生かし、次世代の選手育成に貢献していく決意を新たにした
- 選手プロフィール
- 大田泰示(おおた・たいし)、1990年6月9日生まれ、広島県出身
東海大相模から2008年ドラフト1位で巨人に入団
通算907試合で718安打、打率.259、84本塁打、343打点
キーワード解説
- アカデミーとは?スポーツにおけるアカデミーは、若い選手や初心者が指導を受けるための教育機関です。専門的なトレーニングや技術習得を行うことを目的としています。