彼の巨人での3年間は、特筆すべき光景の数々を生んだ
この度、当時の出来事を詳細に検証した書籍「巨人軍vs.落合博満」が好評を博し、3刷重版を果たした
1996年オフに43歳で巨人を退団し、その後の日本ハム時代についてはあまり語られることがなかったが、なぜ彼はたった2年で現役を引退することになったのだろうか
43年ぶりの開幕6連敗を喫する日本ハム
落合が43歳として迎えた1997年シーズン技術に対する誇りと自信を持っていた彼は、3月26日にナゴヤドームで行われた「サークルKプロ野球トーナメント」の横浜戦で、代打として登場
彼は佐々木主浩の147キロの速球をライト前にヒットし、存在感を示した
しかし、1997年の開幕戦ではチームがロッテに完封負けを喫し、その後も日本ハムは白星が遠かった
特に10日のダイエー戦では、落合が体調不良を訴え、風邪と診断された
日本ハムは東映時代以来の43年ぶりとなる開幕6連敗を経験することになった
復調の兆し、初の一発を放つ
打率が低迷していた落合だが、「最後は強いところが勝つんだから」と自身を奮い立たせ、4月16日の西武戦で4打数4安打という固め打ちを記録した更には、4月18日のオリックス戦で嘉勢敏弘から1号3ランを放ち、234日ぶりの本塁打を達成した
この時、落合は嘉勢に対し、「長いこと野球をやっているけど野手から本塁打したのは初めてだ」とコメントし、投手としての礼賛を晒した
月末になると、落合の調子が戻り、打率も3割を超え、日本ハムも連勝を重ねるなど、チーム状況も良くなった
イチローとのライバル関係
このシーズン、落合とイチローの対決も注目を集めた43歳の落合が23歳のイチローと最多安打を競う展開となり、ファンやメディアの間で火花が散った
このような異世代の戦いが、プロ野球界にさらなる興奮をもたらしていた
この記事では、落合博満選手が43歳で迎えた日本ハムでのシーズンの様子が詳しく描かれており、特に彼の試合での活躍や苦悩が明らかにされています。年齢を超えた技術と意地が、ファンやチームに深い影響を与えたことが興味深いと感じました。
キーワード解説
- FA(フリーエージェント)とは?プロ野球の選手が、特定の球団に縛られずに他の球団と契約できる権利のこと。
- 打率とは?選手が打席に立った回数に対して、何回ヒットを打ったかを示す数字のこと。プロ野球では非常に重要な指標。