2024年もセ・リーグでは、新人王を獲得した船迫大雅（読売ジャイアンツ）や、パ・リーグの交流戦MVPを受賞した水谷瞬（北海道日本ハムファイターズ）などがファンを驚かせる成績を残した
2025年に飛躍が期待される選手たちにはどのような若手がいるのか、ルーキー以外の新人王資格を有する選手から各球団1人ずつピックアップし、その可能性を探ってみる
独特なフォームから繰り出される投球
昨シーズン、巨人のエースである菅野智之が退団した後、同球団の左腕、又木鉄平が注目される彼は日本生命からドラフト5位で入団し、プロ初登板となった西武戦で6回を投げて無失点を記録した
最終的には一軍での登板は3試合で未勝利に終わったが、二軍での成績は、87回を投げて5勝3敗、防御率2.07という素晴らしいものだった
彼のストレートは140キロ台中盤とスペック的には平凡だが、テイクバックが小さいためボールの出所が見づらく、多くの打者を差し込む
この他にも、大きな変化を持つスラーブやブレーキの効いたチェンジアップを駆使し、今季はローテーションの一員としての活躍が期待されている
阪神の新星：佐藤蓮の台頭
セ・リーグ連覇を逃した阪神タイガースにおいて、新たなリリーフ候補として期待されているのが右腕の佐藤蓮だ2020年のドラフト3位で入団した彼は、怪我の影響で2022年に育成契約となった
しかし、2024年にはフォームを大幅に見直し、その結果、投球が安定した
支配下復帰後に一軍初登板も果たしており、彼のストレートは常時150キロ以上出ることで評判だ
フォークボールも鋭い落差を持ち、打者にとっては厄介な存在となっている
実際、二軍での成績は49試合で48回2/3を投げて51奪三振、防御率2.03と安定感を見せており、2025年には多くの出場機会が期待される
2024年も新たなスター選手が多く登場したプロ野球ですが、2025年にどの若手選手がブレイクするかは興味深いテーマです。特に、今注目の又木選手と佐藤選手は確固たる実績を残しており、ファンにとっては楽しみな存在となっています。選手たちの成長を見守りたいと思います。
キーワード解説
- 新人王とは？新たにプロ野球界に登場した選手の中で、その年の最も優れた選手に与えられる賞のことを指します。
- 交流戦MVPとは？日本のセ・リーグとパ・リーグのチームが対戦する交流戦で、最も優れた選手に贈られる賞です。
- フォームとは？選手がボールを投げたり打ったりする際の体の動かし方のことを指し、効果的なプレーには非常に重要です。
- テイクバックとは？投球前に腕を引く動作のことで、この動作が効率的かどうかが球のスピードやコントロールに影響します。
