鳴門高校、橋本朋来投手の活躍で天理を下す

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(2025年8月7日、第107回全国高校野球選手権大会1回戦 鳴門5―4天理) 鳴門高校の橋本朋来投手(3年)が「小さな巨人」としての特異な存在感を示し、チームを勝利に導いた

身長167センチと身体は小さいが、その小ささを補うかのように大きなプレーを展開した

橋本選手は、先輩から譲り受けた帽子に「小さな巨人」と書かれた言葉を刻んで以降、公式戦でそのメッセージを胸に試合に臨んできた

今回の甲子園出場に際して、新しいユニフォームと帽子を調達し、自らその言葉を書き込むことで、心の準備を整えた

彼は元々、徳島大会では背番号「8」を着用する野手兼投手だったが、初戦では控えにとどまったものの、準決勝や決勝では先発として期待に応えた

試合に向けて、橋本選手は体調管理にも徹底し、走り込みやウェイトトレーニングを増やした

加えて、食事にも気を配り、体重を維持することで球速やスタミナの向上を図った

「自分はエンジンのかかりが遅いので、早めにアップを始めるようにした」と彼は振り返る

また、中学時代からバッテリーを組む仲須龍綺捕手(3年)との連携も勝因の一つだ

試合前に天理のデータを分析し、配球について何度も話し合いを重ねた

橋本選手は打者ごとに異なる攻め方を用意し、投球パターンを読まれないよう工夫を凝らした

仲須捕手も、橋本選手の冷静な投球ぶりとすばらしい制球力を絶賛した

この日は、大きな舞台である甲子園でのマウンドを背負った橋本選手が、自身の成長を実感しつつ、憧れていた背番号「1」をつけて臨む機会を得た瞬間でもあった

橋本朋来投手の「小さな巨人」という言葉には、彼の強いメッセージが込められています。体格にとらわれず、しっかりと準備を重ね、大舞台での活躍を果たした姿は、多くの人に勇気を与えることでしょう。これからのプレーにも期待が高まります。
キーワード解説

  • 高校野球とは?高校生が中心となる野球の形式で、各都道府県の予選を勝ち抜いたチームが全国大会で競います。
  • 制球とは?投手が自分の投球を狙った場所に正確に投げ込む技術のことを指し、成功するためには非常に重要なスキルです。

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