横浜高校の織田翔希、夏の甲子園で21年ぶりの完封勝利

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2025年8月8日、甲子園にて行われた第107回全国高校野球選手権大会で、横浜高校が敦賀気比に5-0で勝利し、2回戦進出を決めました

この試合において、投手として先発した織田翔希投手(2年)は、最速152キロを記録し、127球を投げて7安打を許すも完封

横浜の選手としての完封勝利は、2004年の涌井秀章以来21年ぶりとなります

試合内容

織田投手は「9番・投手」として先発出場し、特に注目されたのがその投球フォーム

このフォームから放たれるボールは切れ味鋭く、対戦相手を翻弄しました

夏の選手権で同校の投手が完封勝利を挙げるのは、2025年の夏大会における新たな歴史的瞬間となりました

ピッチングを振り返る

試合の序盤から織田は好調を維持し、特に5回には1死満塁のピンチを切り抜ける場面があり、左翼手・奥村頼の好返球が効果を発揮しました

試合中の1時間7分の中断にもかかわらず、彼は体温を保つための工夫をし、冷静に再開後の投球を続けました

村田監督の激励

試合後半、弱気になっていた織田に対し、村田監督は松坂大輔選手の名を引き合いに出しながら激励

「松坂さん、超えるんだろ」との言葉は、彼にとって大きな刺激となり、最後まで投げ続ける力を与えました

最終的には、1死一、二塁のピンチで遊ゴロ併殺を奪い、完封を果たしました

フォームの改造による成果
春の関東大会後に導入したノーワインドアップ投法は、彼の体重移動をスムーズにし、長いイニングを投げられるようになる効果をもたらしました

この日は9回まで直球のスピードが140キロ台中盤から後半を維持し、見事な完封・完投勝利を収めました

また、2回には適時三塁打も放ち、攻撃面でも貢献しました

織田翔希投手の完封勝利は、横浜高校にとって久しぶりの快挙であり、同校の歴史を再び作る瞬間となりました。監督のアドバイスを受けて自己を奮い立たせる姿勢も印象的で、彼の今後の成長が非常に楽しみです。
キーワード解説

  • 甲子園とは?甲子園は日本の高校野球選手権大会の決勝戦が行われる由緒ある野球場で、多くの高校生が夢見る舞台です。
  • 完封とは?完封は、投手が試合中に相手チームに一切得点を許さない状態を指し、特に重要な成績とされています。
  • ノーワインドアップ投法とは?ノーワインドアップ投法は、投手が投球時に通常のように球を持ち上げず、より速く投げることを目的としたスタイルです。
  • ピンチとは?ピンチは試合の中で、得点を許す危険な状況を指し、投手にとって精神的な緊張が求められる場面です。

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