ストーブリーグとは、シーズン終了後の選手の移籍やトレード、市場の動向などが活発に行われる時期を指します
これまでの歴史を振り返ると、有力選手同士の交換トレードは多く行われてきましたが、驚くべきことに“代償なし”で移籍した選手も存在します
今回は、その中でも無償トレードで移籍した選手に注目していきます
中田賢一
中田賢一選手は、福岡県出身の右投右打のピッチャーで、身長181cm、体重84kgです1982年5月11日生まれで、2004年のドラフトで中日ドラゴンズに2位指名で入団しました
プロ通算で100勝を挙げた実績を持つ中田選手ですが、彼も無償トレードを経験した一人です
高校卒業後、北九州市立大学に進学し、九州六大学リーグでの活躍が評価されました
入団3年目には14勝、防御率3.59という成績を残し、中日ドラゴンズの先発陣の一角を担いました
2014年にはFA権を行使して福岡ソフトバンクホークスに移籍し、ここでも2桁勝利を収めるなどの活躍が期待されました
しかし、2019年にはわずか1試合の登板に留まり、同年オフには阪神タイガースへの無償トレードが発表されました
ファームでは良好な成績を残していたため、阪神での再起が期待されましたが、実際には在籍2年間で勝ち星を挙げることはできず、2021年限りで現役引退となりました
プロ野球のストーブリーグでは、多くの選手がチーム間で移籍する中、無償トレードは特異なケースです。今回紹介した中田賢一選手の例からも、選手の運命がいかに意外な展開を迎えるかを見て取ることができます。特に彼のような実績を持つ選手が、その後のキャリアで苦境に立たされることはファンにとっても驚きです。
キーワード解説
- 無償トレードとは？無償トレードとは、選手が移籍する際に相手チームに対して何らかの代償やトレード対象を提供せずに行われる移籍のことを指します。