同点の状況で迎えた7回2死二、三塁という緊迫した場面で、彼は「勝ちを呼び込めるような投球を」と心に誓い、打席に立つ宮崎選手に対して投球を開始しました
この時の投球は、2ボールからのフォークボールでありましたが、十分に落ちきらず、結果として宮崎選手は芯を外して右飛に終わりました
菊地選手はその後、グラブを叩きつけて雄たけびを上げ、仲間が続けて勝ち越しを果たしました
この勝利により、彼は2023年8月27日の阪神戦以来、713日ぶりに通算5勝目を達成しました
2023年シーズンでは、1軍で50試合に登板した菊地選手
2024年には1軍登板がなかったものの、育成契約に戻り、3軍落ちを経験しながらもコツコツと課題に取り組んできました
特に守備の精度にはばらつきがあり、送球の改善に向けて多くの人にアドバイスを求める姿勢が印象的でした
チームの3軍首脳陣は実戦に近い環境での練習機会を提供し、個別指導を重ねてきました
菊地選手は、最終的に「下から投げているような感じ」と新たなフォームにたどり着きました
「感謝しています
3軍での時間が課題に集中する助けになった」と彼は語り、さらなる向上を目指しています
彼を支えたのは、妻や今年2月に生まれた長女、そして両親の存在です
支配下復帰が決まった際、母親の美佐子さんは嬉し涙を流して喜んでくれました
「野球を始めた頃から支えてもらった」と感謝の気持ちを表しました
試合を見守る阿部監督は、「大事な場面でも投げられる経験がある」と評価し、指揮官の期待に応えた菊地選手は「今後は家族への感謝を伝えながら、信頼を獲得していきたい」と意気込みを語りました
彼は投手としてのキャリアを通じて、道が遠回りではなかったと証明し続けています
菊地大稀選手の勝利投球は、彼の努力を裏付ける力強い証です。試合の厳しい状況において冷静に投球できたことや、周囲のサポートが彼にとって大きな力になったことが伺えます。今後の活躍にも期待が寄せられます。
キーワード解説
- フォークボールとは？：フォークボールは、投手が投げる変化球の一種で、ボールが空中で急に落ちる特性を持っています。このため、打者にとっては打ちにくい球種の一つです。
- 支配下契約とは？：支配下契約は、選手がプロ野球チームに正式に所属する契約形態です。育成契約から支配下契約に戻ることは、選手にとって大きなステップアップを意味します。
