アメリカでの苦悩
兵庫・伊丹北高校出身の中島氏は、2000年のドラフト会議で西武から5位指名され、12年間プレーした後、海外フリーエージェント（FA）権を行使し、大リーグのオークランド・アスレチックスと契約契約内容は2年総額650万ドル（約5億5千万円）だったと報じられている
しかし、彼のアメリカでの挑戦は厳しいものであった
1年目はスプリングトレーニングでの調子が上がらず、足の怪我のためにマイナーリーグで開幕を迎えることになった
3Aでプレーしたものの、シーズンが終わるまでにメジャーリーグに昇格することはなかった…
日米のキャンプの違い
中島氏は米国でのシーズン前に行われるキャンプと、日本のそれとの違いが、自身のパフォーマンスに影響を与えたと述べた「アメリカに行く前に『すぐ試合が始まる』と聞いていたが、慣れる時間が全くなかった」と振り返った
実戦の雰囲気に慣れないまま試合が始まったため、うまく打てなかったと語った
WBCとの関係
中島氏はまた、ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）への参加についても触れた彼は「キャンプに入る前にWBCに呼ばれたが、早くアメリカのチームに慣れたかったのでそちらを選んだ
もしWBCに出ていたら、実戦経験が積めていたかもしれない」と後悔を示した
日本球界復帰後の活躍
最終的に、中島氏は日本に戻り、オリックス、巨人、中日でプレーした彼の通算成績は1928本の安打であり、惜しくも2000本安打には及ばなかったが、日本のプロ野球界での貢献は計り知れない
中島宏之氏のアメリカでの挑戦は、さまざまな要因によって難しいものになった。特に日米のキャンプや実戦形式の違いは、彼の適応を非常に困難にしたと感じる。その結果、彼の素晴らしい才能が発揮されず、メジャーリーグでの成功を掴むことができなかったのは寂しいことである。
キーワード解説
- フリーエージェント（FA）とは？
- スプリングトレーニングとは？
- ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）とは？
