試合の流れを左右したのは、先発の奥川恭伸投手(23)の6回に見せた不運な場面だった
試合のハイライト
奥川は7回途中で8安打を許し、3失点を記録試合を通じて2点差を維持していたが、6回裏に2死満塁の状況で、阪神の先発投手・才木浩人に押し出し四球を与えてしまった
148キロの直球を投げ込んだものの、ほんのわずか外れて球審の判定はストライクとならなかった
投手陣の課題
奥川の四球はこの試合で5つに達し、高津臣吾監督(56)は「四球は多かったですね今週は先発投手が早く交代する場面が多かったので、計画通りに投げさせたかったが、ピッチャーにストライクが入らなかったため四球が増えました」と述べた
これにより、ヤクルトの守備が崩れる場面が何度も見受けられた
打撃陣の奮闘も実らず
ヤクルトの打線は、阪神の才木に要所を締められ、1回・5回・9回と得点圏に走者を進める場面はあったものの、決定打が出ず、村上宗隆内野手(25)の10号ソロに留まった村上は昨年7月29日の1軍復帰以降、24試合で10本目のホームランを記録し、7年連続の2桁本塁打達成となった
次戦への期待
試合後、高津監督は打線の奮起を求め、「初回、5回、最終回と得点圏に行ったが、決定打が出ない才木は良い投手なので苦労するのは分かるが、次に繋がる打撃を期待している」と、選手たちの反発を促した
今回の試合では、到達すべき得点圏の数は多かったものの、実際に得点につなげることができなかった。特に、奥川投手の押し出し四球が痛手となり、試合の流れを決定づける要因となった。そのため、次回の試合に向けては、投手陣だけでなく打撃陣も改善が求められる。
キーワード解説
- 押し出し四球とは?:ピッチャーが四球を与える際に、満塁の状態で与えた場合、走者が本塁に進むことを意味します。
- 先発投手とは?:試合の初めに先立ってマウンドに立つ投手のことを指し、チームの勝利に大きな影響を与えます。
- 得点圏とは?:ランナーが得点を狙える位置、通常は2塁または3塁にいたる場面を指します。

