彼は対横浜DeNAベイスターズ戦で、9回表にリリーフ登板し、1点リードの場面でサヨナラのピンチを迎えながらもホームを踏ませず、42イニング連続無失点という新たな記録を樹立した
この記録は、1969年に当時の阪神投手、江夏豊がマークした記録を抜くもので、石井はその快挙達成後、「坂本誠志郎捕手のリードのおかげ」と感謝の言葉を述べた
リードとは、捕手が投手に対してどのような球種やコースを要求するかという戦術的な側面を指し、選手間の信頼関係が結果に大きく影響する
試合の終盤、先頭で代打のビシエドにヒットを許し、続く死球、さらに左前打で1死満塁という厳しい状況を迎えた
しかし、内野陣が集まり、安藤チーフコーチから「任せたぞ」との声をかけられ、気を引き締めた
彼は、遊撃手の小幡がライナーをダイビングキャッチする好プレーもあり、最後は神里を中飛に打ち取ることで危機を脱した
石井は今季46試合に登板し、これこそが彼の圧倒的な実力を示す証拠だ
これまでにたった1試合、4月の巨人戦で失点を許しただけで、その防御率は0.20を維持している
彼は、昨年56試合に登板し、自己最高の成績を残したが、今年は昨年の経験を活かしつつも、打者たちの対策が進化しているのを実感している
「昨年とは全く違う」と彼は言い、戦況が厳しさを増していることを認識しつつ、無失点の投球を続けている
シーズンは残り28試合
藤川監督が「心臓」と表現するブルペンの中心である石井は、さらなる記録を目指し、静かに前進を続けている
阪神の石井大智投手が達成した連続無失点記録は、彼の投手としての才能を証明する素晴らしい成果です。特に、江夏豊の記録を越えたことは、あの名投手の後継者としての期待も高まります。彼の活躍はチームの士気を高め、ファンにとっても魅力的なストーリーとなっています。
キーワード解説
- 無失点とは?:無失点はピッチャーが試合中に相手チームに得点を許さないことを指し、特に連続無失点はその継続性が重要な記録となります。
- リードとは?:リードは捕手が投手に求める球種や配球のことを指し、投手が最高のパフォーマンスを発揮するために重要な役割を果たします。
- 防御率とは?:防御率は投手の成績の指標で、与えた得点を基にして算出され、低いほど優秀な成績とされます。

