ヤクルト、高津監督の退任が決定的に—セ・リーグ優勝の道は閉ざされる

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◇31日 ヤクルト7―4広島(神宮) 東京ヤクルトスワローズは、広島東洋カープとの対戦に7-4で勝利したものの、セ・リーグの優勝の可能性が完全に消滅しました

この結果、1年契約の高津臣吾監督(56)の退任がほぼ確実となりました

今シーズン「捲土(けんど)重来」をスローガンに掲げ、先シーズンからのV奪回を目指しましたが達成には至りませんでした

高津監督は、就任2年目の2021年にセ・リーグ優勝を果たし、20年ぶりの日本一を達成しました

その後、2022年にはリーグ連覇を達成しましたが、翌年は成績が振るわず2年連続で5位に沈む結果となりました

特に今季は、怪我をしてチームを離脱する選手が相次ぎ、開幕早々から苦しい戦いが続いています

4月26日以降は最下位を脱却できずにおり、現在の借金は23という深刻な状況です

また、7月中旬には成田オーナーが高津監督の指導力について「やっぱり厳しい」との見解を示しており、今後のチームの指導体制に注目が集まります

後任監督には池山隆寛2軍監督(59)など、指導経験を持つ球団OBが候補に挙がっています

高津臣吾のプロフィール

高津監督は1968年11月25日に広島市で生まれました

広島工業高等学校から亜細亜大学を経て、1991年にヤクルトにドラフト3位で入団しました

右手でサイドハンドから放つ直球とシンカーを駆使し、抑え投手として93年と95年の日本一に貢献しました

彼は最優秀救援投手賞を4度受賞した実績があり、2004年からはメジャーリーグでプレーをし、14年にはヤクルトにコーチとして復帰、17年から2軍監督、20年から1軍監督に就任しました

ヤクルトが高津監督の退任を決めたことは、ファンや選手にとって衝撃的なニュースです。監督が掲げたスローガンと共に戦い続けたシーズンは苦難の連続であり、選手たちも厳しい状況にあったことが分かります。高津監督のもとで多くの成功を収めたチームですが、今後は新たな指導者のもとで再建に向かう必要があります。
キーワード解説

  • 捲土(けんど)重来とは?: 物事がうまくいかなかった時に、再度挑戦することを意味します。
  • 借金とは?: プロ野球においては、勝ち星が負け星よりも少ない状態を指し、プレーオフへの出場が難しくなります。
  • 最優秀救援投手賞とは?: プロ野球における特に優れたリリーフピッチャーに与えられる賞で、シーズン中に最も効果的な投球をした選手に贈られます。

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