阪神・村上、悔しさの残る試合後も奪三振王へ前進

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◇セ・リーグ 阪神0-3DeNA(2025年9月9日 甲子園) 阪神の先発投手・村上選手は、試合後にうつむきながら悔しさをあらわにした

村上投手は、7回を投げ4安打3失点という成績を収め、クオリティースタート(以下QS)を達成した

QSとは、試合で6イニング以上を投げて自責点を3点以下に抑えることを言い、先発投手としての役割を果たしたものの、序盤の3失点が響いた

今季4敗目を喫し、「勝ちたかった

勝利を手にできず、次に向けて頑張ります」と語った

村上投手が落とし穴にはまったのは2回だ

先頭打者のオースティン選手に左越え二塁打を許した後、続く佐野選手にも中越えの適時二塁打を浴び、先制点を献上

その後も、2死一、二塁の場面で投手のケイ選手に高めの直球を打たれ、前進守備を越える2点二塁打を許してしまった

3回以降は1安打無失点の好投を見せたが、難敵である左腕・ケイ選手との投げ合いでの3失点が致命傷となった

「結果で見ると、1失点で防げたかもしれない

甘くなって投手に打たれてしまったが、修正できたのは3失点後からだった」と反省の言葉を述べた

村上選手は勝利数が11勝と変わらず、リーグ3位に留まっているが、「奪三振王」への道は明るい

この日の試合で7奪三振を記録し、試合前の117奪三振で高橋宏投手を2差で追っていたが、これでリーグトップに立った

チーム残り16試合で条件の13勝まであと2勝と厳しい状況ではあるものの、勝率・733でリーグトップを保持している

試合の7回1死からは、林選手を低めツーシームで空振り三振に打ち取った後、京田選手をも低めフォークで見逃し三振にし、低めへの制球力を取り戻してこの日の投球を締めくくった

次戦こそは、視界に捉える3つのタイトル獲得に向けた好投を期待される

先発ローテーションの柱としてチームをリーグ優勝へ導くという最大のミッションも果たしつつ、残るレギュラーシーズンでの登板では個人タイトルに集中を図り、その頂点を目指すことが求められている

村上投手の悔しさが伝わる試合でしたが、クオリティースタートを達成しつつ奪三振王へも前進しているのは評価すべきポイントです。次回の登板での修正と活躍に期待したいです。
キーワード解説

  • クオリティースタートとは?:先発投手が試合で6回以上を投げ、自責点が3点以下に抑えた場合に達成される安定したピッチングを指す。
  • 奪三振王とは?:シーズン中に最も多くの三振を奪った投手に与えられるタイトル。投手の能力を示す指標の一つで、投球術や制球力が重要となる。

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