4位という順位は、過去3年の連続最下位からの改善を意味するが、肝心のクライマックスシリーズ進出は2012年以来、13年ぶりに叶わなかった
井上監督は、「何が足りないかってもうはっきりしている」と述べ、投手力、打撃力、守備力の3つの側面すべてにおいて強化が必要だと認識していることを明かした
特に、今季の得点力不足が課題であり、403得点はリーグの中でトップから最下位だった
この数字は、多くの試合が接戦となり、僅差での惜敗が頻発した理由でもある
今季の攻撃陣には、シーズン後半にかけて調子を上げた岡林選手や上林選手、さらに3年連続で20本塁打を記録した細川選手など有望株が揃う
中日OBで評論家の宇野勝氏は、「これらの選手たちがシーズンを通じて好調を維持できれば、攻撃力の向上が期待できる」と語る
バンテリンドームでは、来季から新たに「ホームランウイング」が設置され、外野フェンスが低くなることでホームランが出やすくなる
この変更により、宇野氏は「今季よりも100打点以上の向上が期待できる」とし、シーズン500得点以上を目指すように打撃陣に奮起を促した
井上監督が目指すのは、守り勝つ野球から攻撃的なスタイルへの転換である
これまでのスタイルでは、無死一、二塁の場面でバントを選択するケースが多かったが、宇野氏は「バントをせず、打たせた方が大量得点につながりやすい」と提言している
2020年から6年連続でリーグ最下位の得点を記録している中日ドラゴンズ
来季の強竜打線復活が期待される中、井上監督がその先頭に立ち、打撃力の向上を図るビジョンを持っている
この記事では、中日ドラゴンズの井上一樹監督がチームの課題と来季に向けた目標を具体的に述べている。特に得点力の不足を克服する取り組みや新たな球場の改修が、チームのパフォーマンス向上にどれほど寄与するのかが注目される。しかし、単に攻撃を重視した戦略を採るだけでなく、全体的なバランスを考慮に入れた戦略が成功に導く鍵となるだろう。
キーワード解説
- クライマックスシリーズとは？日本プロ野球のポストシーズンにおけるリーグ優勝を争うプレイオフのことを指します。
- 得点力とは？試合中にチームが得点を上げる力のことを指し、攻撃陣のパフォーマンスや戦略が影響します。
- ホームランウイングとは？野球場に新設される座席エリアの名称で、ホームランが出やすくなるための変更点を伴います。
- 超攻撃的野球とは？守備よりも攻撃を重視した戦略で、より多くの得点を狙うスタイルを示します。
