就任2年目の小久保裕紀監督(53)は、新人監督がリーグ連覇を達成したのは史上4人目という快挙を成し遂げました
借金7からの逆転優勝
昨季は91勝という圧倒的な成績でシーズンを終えたソフトバンクでしたが、今季は厳しいスタートを切りました今年の開幕直後から、主力選手の近藤健介外野手(32)や柳田悠岐外野手(36)が相次いで怪我をし、4月の時点では最下位に沈んでしまいました
特に5月1日には、最大7の借金を抱える厳しい状況にありました
小久保監督は、その中で若手選手を積極的に起用しました
例えば、野村勇内野手(28)や佐藤直樹外野手(27)などが次々と一軍に引き上げられましたが、効果はなかなか見られず、監督自身も打開策を模索していました
周囲に不満をぶつけていたが…
その一方で、小久保監督はチームのコーディネーター制度に対する複雑な思いを抱えていましたこの制度では、球団主導で選手管理をするコーディネーターが11名在籍し、選手の昇格や降格の判断も彼らが行います
多くは元プロ選手ですが、その実績は必ずしも顕著ではありません
小久保監督は、「なぜコーディネーターの指示を聞かなければならないのか」と疑問を抱く場面もありました
しかし、柳町達外野手(28)をはじめとする若手選手がレギュラーとして活躍をする中で、7月下旬には首位に浮上
監督も徐々に気持ちを切り替えることができました
また、同じ和歌山県出身で先輩にあたる二軍監督の松山秀明氏に不安や不満をぶつけることで解消していきました
最近ではコーディネーターに対する見方も次第に柔軟になり、「彼らも一度失敗しないと大変さが分からないだろう」と考えるようになったようです
若手を育成しながらも、ベテラン選手のフォローも欠かさなかったという小久保監督
昨季は低迷していた中村晃外野手(35)を4番に起用し、彼の勝負強さがチームを支える結果につながりました
また、長期離脱中の柳田にも積極的に連絡を取り、「お前がいないとダメなんだから」と鼓舞していたとのことです
昨季は日本シリーズでDeNAに敗北したソフトバンク
果たして、このチームは再び栄光を掴むことができるでしょうか
今回のソフトバンクの逆転優勝は、小久保監督の指導力と選手たちの奮闘が如何に重要だったかを示しています。特に怪我でダメージを受けたチームを若手選手の力で立て直したことは、未来に希望を与える結果となるでしょう。
キーワード解説
- コーディネーター制度とは?
- 借金とは?

