池山監督は、「このたび1軍監督に就任いたしました池山隆寛です
よろしくお願いします」と挨拶し、緊張と嬉しさを抱えていることを明かしました
監督就任の決断については「即決でした
上を向くしかないので、ヤクルト球団にお世話になったので、恩返しをしたい」と力強い意志を示しました
池山監督は、現役時代に通算304本塁打を記録し、「ブンブン丸」の愛称で親しまれました
2020年から2軍監督として6年間にわたり若手選手の育成に力を入れ、その成果が評価されてのこの異動となります
彼は今季限りで退任する高津監督の後任という重要な役割を担います
12月17日には60歳を迎える池山監督は、55年の阪神岸一郎監督、98年の横浜権藤博監督、17年の中日森繁和監督に続くプロ野球史上4人目の還暦の新人監督となります
彼は自身の熱意を大切にし、選手との関係を深めるために打撃練習では自ら打撃投手を務めるなど、実践的な指導法をとっています
今季ヤクルトは最下位に沈み、3年連続でクライマックスシリーズ(CS)出場を逃しましたが、池山新監督が持つ経験と情熱でチームの再建が期待されています
◆池山隆寛(いけやま・たかひろ)
1965年(昭40)12月17日生まれ、兵庫県出身
市尼崎から1983年ドラフト2位でヤクルトに入団
1987年から遊撃手のレギュラーを獲得し、5度のリーグ優勝に貢献
ベストナイン5度、ゴールデングラブ賞1度を受賞
2002年に引退
通算1784試合、1521安打、304本塁打、898打点、打率2割6分2厘
2006~2009年に野村監督率いる楽天で打撃コーチを担当し、ヤクルト、楽天を経て2020年からヤクルト2軍監督を務める
今回の池山監督の就任は、ヤクルトにとって重要な転機となるでしょう。彼の豊富な経験と実績は、若手選手の育成やチームの士気向上に貢献しそうです。また、過去の成功体験を基にした監督業がどのように成果を生むのか、今シーズンの進展が楽しみです。
キーワード解説
- クライマックスシリーズ(CS)とは?:プロ野球のポストシーズンで行われるプレーオフの一環で、リーグ優勝チームとワイルドカードチームが争う大会です。
- ベストナインとは?:各ポジションの優れた選手が選出される表彰で、毎年シーズンの終わりに発表されます。
- ゴールデングラブ賞とは?:守備の優れた選手に贈られる賞で、毎年プロ野球の公式戦で特に優れた守備をした選手が選ばれます。

