福岡大大濠が九州大会出場を決める!波多江遼音の完封劇
福岡・久留米市野球場で行われた九州地区高校野球福岡大会準決勝において、福岡大大濠が久留米商を4―0で下し、2季連続28度目の九州大会出場を決めたこの試合でエースの波多江遼音(2年)は完封投球を披露し、注目を集めた
特筆すべきは、波多江の投球スタイルがアンダースローという点である
アンダースローとは、投球時に肘が肩より低い位置でボールを投げるフォームで、通常のオーバースローと対照的である
波多江はその型を巧みに使い、6回の途中まで無安打という素晴らしい投球を展開
結果的に8奪三振という成績を収めた
試合は進行する中、波多江は7回以降、一人も走者を許さず、完封劇を演じた
試合後、彼は「一人一人の打者にしっかり投げたので、それが1安打完封につながった」とコメント
バックアップの好守にも感謝しつつ、自らの出来を振り返った
彼は順調なフォームを維持するために、監督からのアドバイスを受け、セットポジションからワインドアップへの変更を試みた結果、制球も安定し、見事に打者を封じた
波多江は中学時代に遊撃手と投手を兼任していたが、福岡大大濠に進学後、玉数の多い本格派に特化し、アンダースローへとフォームを変更
そのために自身のトレーニングを徹底的に行った
地元企業のミスターサブマリンとも称された過去の先輩を参考に、その技術を一層向上させている
波多江は次戦について「九州国際大付は力のある打線なので、決勝も投げられるよう準備したい」と意気込みを語り、次なる目標に向けて気を引き締めた
福岡大大濠の波多江遼音選手がアンダースローでの完封勝利を収めたのは、彼の独自の投球スタイルと徹底したトレーニングが功を奏した結果である。特に、アンダースローは通常の投球スタイルとは異なり、打者に対して予測しづらい球筋を生むことができる。両監督の指導があったからこそ、彼は短期間で自身の武器を高めて大会出場を果たすことができたと言えるだろう。
キーワード解説
- アンダースローとは?肘が肩よりも低い位置で投げる投球スタイルで、通常のオーバースローとは異なり、打者に対して独特の角度からボールを投げることができる。
- 完封とは?ピッチャーが試合を通じて相手チームに得点を許さず、無安打または数安打で試合を終えたことを指します。
- 奪三振とは?ピッチャーが相手打者を三振に仕留めることを指し、この数が多いほどピッチャーの投球内容が良いことを示します。

