巨人の2025シーズン、CSファーストSで惜敗し終焉
東京ヤクルトスワローズとの激戦を繰り広げた巨人の2025シーズンが、10月12日に行われたCSファーストステージ(横浜)第2戦で幕を閉じたこの試合は延長戦に突入したが、最終的には6-7で敗北を喫した
試合序盤、巨人は敵地での試合という逆境を跳ね返し、初回に野手一巡の猛攻で相手先発のアンドレ・ジャクソンから5点を奪うことに成功した
しかし、先発の戸郷翔征がその後の回で持ち直せず、初回裏にいきなり5失点を浴び、直ちに同点の5-5に持ち込まれてしまった
戸郷はこの試合で自身も適時打を放ったものの、投手としての責任を果たせなかった
試合が進むにつれ、巨人は勝ちパターンの投手を投入し、守護神ライデル・マルティネスも8回に投入するなど、懸命な継投策を見せた
しかし、延長11回裏に田中瑛斗が力尽き、サヨナラ適時打を許してしまった
このシーズン、巨人はリーグ連覇を目指していたが、先発陣の不安定さが際立った
戸郷は開幕投手ながらも8勝9敗、防御率4.14と厳しい成績を残し、若手の山崎伊織が11勝4敗というキャリアハイを打ち立てたものの、全体的に先発が不足している状況だった
オフシーズンには、チームの体制を立て直すため、大規模な補強が見込まれている
注目選手として日米通算165勝を挙げる前田健太や、中日からのFA移籍が噂される柳裕也が名前に挙がっている
前田はメジャーリーグでの経験を持ち、巨人の坂本勇人とのシンパシーも話題となっている
加えて、守備力に定評のある辰己涼介の獲得も検討されており、チーム強化が急務となっている
昨オフに引き続き大型補強を進めたものの、シーズンは3位に沈んだ巨人
来季は監督阿部慎之助にとっても勝負の年であるため、補強と育成の2大テーマが重要なポイントとなるが、難しい道のりが予想される
巨人が2025シーズンで劇的な終わりを迎えたことは、チームの現状を見つめ直す重要な機会を提供した。選手たちは多くの課題を抱えており、特に投手陣の不安定さが目立った。次なる挑戦に向けて、再構築が求められることが明白であり、オフシーズンの動向が注目される。
キーワード解説
- CSファーストステージとは?:プロ野球のポストシーズンにおけるプレーオフの最初のラウンドで、リーグの上位チームが競い合い、勝者が次のラウンドへ進出します。
- 防御率とは?:投手が獲得する失点の平均を示す数値で、数値が低いほど投手の成績が良いことを意味します。
- FA(フリーエージェント)とは?:選手が契約期間の終了後、他球団と自由に契約できる権利のことを指し、選手にとってキャリアを広げる重要な機会となります。

