井上は今季について「苦しい1年
投げるのも怖かった」と語り、大きなプレッシャーの中での苦闘を明かした
昨季は自身最多となる8勝(5敗)を挙げ、飛躍の年と評価されていたが、今季はその期待に応えることができなかった
開幕ローテーションに名を連ね、8月16日には長嶋茂雄終身名誉監督の追悼試合でも先発を任されたが、シーズンを通じて納得のいく結果を出せず、9月6日の中日戦では初回に2本の本塁打を浴びるなど大きく崩れ、2回4失点で降板を余儀なくされた
その後、杉内俊哉投手チーフコーチは「考えすぎているからリセットさせます」と発言し、井上は翌日、登録を抹消された
結局、4勝8敗でシーズンを終えた井上は、自身が置かれている状況を冷静に受け止める必要があった
彼は「打たれる光景が夢に出てくるという話をよく聞くが、これまではなかった
しかし、今シーズンはそういう夢も見ている」と告白
昨年は登板が楽しみだったが、今年は「もう回ってくるのか」という気持ちに変わり、プロとしての厳しさを実感した
井上は「多くのファンの前で自分が思うようにプレーできなくて申し訳ない気持ちでいっぱいだった」と心情を吐露
「技術を高めようと多くの投球を重ねた結果、ヒジに負担をかけてしまった」と振り返り、焦りが空回りを生んでしまったことを悔やんだ
それでも、来季に向けての意気込みは強い
「ローテーションを考えるのではなく、1試合をどう抑えるかに集中したい
抑えられなければ次はない
だからこそ、貪欲に練習を重ねていく必要がある」と再起を誓った
来季に向けて再起を誓う井上選手の姿は、プロスポーツにおける厳しさと成長の過程を物語っています。彼の挑戦からは、プレッシャーを乗り越え、自己を見つめ直す重要性が学べます。
キーワード解説
- ローテーションとは?:野球におけるローテーションは、先発投手が登板する順番を指し、チームが試合を行う際の投手の起用方法を計画するものです。
- 抹消とは?:選手が怪我やその他の理由により、一軍から外れることを指します。これにより、チームは他の選手を登録することができるようになります。

