プロ野球解説者小早川毅彦氏が示唆したシュワバーのスイング理論に賛否

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広島やヤクルトでの活躍を経て、現在はNHKの野球解説を務める小早川毅彦氏(63)が、2023年10月14日、X(旧ツイッター)において、ナショナルリーグの本塁打王であるフィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワバー外野手の打撃スイングについて解説しました

この投稿は瞬く間に話題となり、多くの野球ファンや専門家からの反応が寄せられました

小早川氏はシュワバーが行う打撃練習の動画を共有し、「野球をしている少年少女の皆さんにぜひ観て頂きたい」と呼びかけました

その上で「今年のホームラン王シュワバーは、やはり上から叩いて打球に角度をつけて距離を出しています」とコメントし、打撃における「アッパースイング」の重要性を述べました

アッパースイングとは、バットが下から上に振られる打ち方で、近年ではフライボール革命とも呼ばれる傾向として多くの選手に採用されています

この投稿に反応したのは、ブルージェイズのアナリストであり昨年まで日本ハムでプレーをしていた加藤豪将氏(30)です

彼は大リーグの公式データサイト「Baseball Savant」のデータを活用し、シュワバーの平均スイングアングルは約15度であり、これはMLB全224打者中23番目に高い数値であることを指摘しました

加藤氏は、「上から叩いて角度をつけている打者はMLBには存在しない」と小早川氏の理論に反論し、それぞれの打撃理論に対する意見が分かれる結果となりました

この議論に対して、プロ野球ファンからは様々な意見が寄せられました

「小早川さんのアドバイスは素晴らしい」「上から叩くとはどういう意味か、もう少し知りたい」といった声が上がる一方で、「切り取っている部分が異なるだけで、両者とも正しい」との意見もありました

また、「数値で見ると面白い」と、データ分析の重要性を感じる声もありました

小早川毅彦氏と加藤豪将氏の間で展開されたスイング理論の議論は、野球界における新旧の考え方の違いを浮き彫りにしました。両者の意見にはそれぞれの根拠があり、ファンの中でも興味深い議論が巻き起こっています。データの重要性が増す中、これからの打撃論にも影響を与えるのではないでしょうか。
キーワード解説

  • アッパースイングとは?打者がバットを下から上に振る打ち方のことです。この方法は、打球に角度をつけて飛距離を出すことが重視され、近年多くの選手に採用されています。
  • フライボール革命とは?この現象は、近年の野球界で打者が打球をより高く打ち上げることを目指す傾向を指します。これにより、ホームランや二塁打を増やすことが狙われています。
  • スイングアングルとは?打者がボールを打つときのバットの振る角度を指します。スイングアングルが大きいほど、打球に高く飛ばす力が加わりやすくなります。

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