ドラフトの前日である22日、球団の編成スタッフが集まり、最終の会議を行いました
この会議では、すでに1位指名を公表している明治大学の捕手・小島大河(4年、東海大相模)への単独指名の可能性を確認しました
広池浩司球団本部長(52歳)は会議後の記者会見で、「2位指名以下を含め、様々なシミュレーションを行いました
具体的な指名人数については控えますが、準備は万全です」と述べました
この発言から、他球団との競合を想定し、慎重に行動していることが伝わります
昨年のドラフトでは、明治大学の宗山塁内野手(現:楽天)を巡る競合があり、クジ引きに失敗してしまった西武
代わりに、外れ外れの3度目の「遊撃手入札」で齋藤大翔内野手(当時:金沢高校)を獲得しました
競合の流れを考慮すると、小島選手を単独指名できることがベストですが、ドラフトならではの予測不可能なドラマがあるため、広池本部長は警戒を強めています
小島選手が競合となれば、クジを外すリスクもあるため、本部長は「様々な選手が候補として考えられています
捕手にこだわらず、他のポジションも含めて補強を検討している」とも語りました
このように、指名の幅広さを示唆することで、柔軟な対応を行う意志を明かしています
球団内では、「今来る可能性が高いのはソフトバンク」との見方が広がっています
海野隆司捕手(28歳)が主力となり、甲斐選手の流出をカバーしているものの、福岡ソフトバンクが「打力のある捕手」を求める可能性は依然残っています
このため、両球団の駆け引きがドラフト当日にどのように展開されるのか、注目されるところです
ドラフト会議が行われる23日、ソフトバンクは1位指名を公表していないため、クジ引きには元捕手の城島健司CBOが登場します
城島CBOは「麻雀屋の息子に生まれた力が発揮できる時が来た」と冗談交じりに期待感を示しており、西武にとってソフトバンクは「不気味な存在」と言えるでしょう
今回の西武のドラフトに関する警戒は、過去の失敗から学んだ結果だといえます。単独指名ができるのが理想ですが、競合することのリスクを考慮し、さまざまなシミュレーションを行う姿勢が見受けられます。競合の時、他球団との駆け引きの中でどのような戦略が取られるのか、興味深いです。
キーワード解説
- ドラフトとは?:プロ野球の選手を選び取る重要なイベントで、各球団が成績向上を目指すための戦略が求められる。
- 捕手とは?:野球のポジションの一つで、投手が投げたボールを受けたり、守備や攻撃で指示を出したりしてチームを支える役割がある。
- 競合とは?:同じ選手を複数のチームが選ぼうとする状況で、クジ引きなどの抽選方式で選ばれることが多い。
- ウエーバーとは?:選手の移籍や指名の際に行われる手続きで、優先順位に従って選手を選べるシステム。

