ソフトバンク・小久保監督の戦略が光った日本シリーズ第5戦

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 プロ野球の日本シリーズは、30日、甲子園で行われた阪神対ソフトバンクの第5戦で、ソフトバンクが延長戦を制し、見事に日本一を決めました

この試合の解説を勤めた高木豊さんは自身のYouTubeチャンネルで、小久保裕紀監督の「非情采配」について注目したポイントを解説しました

勝負を決めた代打起用

 高木さんが特に注目したのは、ソフトバンクが7回の2死一、二塁の場面で今季パ・リーグの首位打者である牧原大選手に代えて、近藤選手を代打で送った場面です

高木さんは「ここらへんの勝負の仕方

少し停滞ムードだった」と振り返りつつ、「近藤を使って牧原を下げたことによって、一気に選手に火が付いた」とその影響を説明しました

結果的には近藤選手が見逃し三振に終わったものの、この采配がその後の同点、勝ち越しに繋がったと評価しました

柳田選手の同点弾

 試合の後半、レギュラーシーズン中に50試合連続無失点を誇った阪神の石井投手から8回に放った柳田悠岐選手の同点2ランについても高木さんは称賛

この場面について、高木さんは「柳田は外の真っすぐを張っていた感じがする」と述べ、その選球眼の鋭さが光った瞬間であったと強調しました

両チームの打撃力の差

 高木さんは続けて、「ソフトバンクの破壊力」と打撃陣の調子の差にも言及

特に、シリーズ前半での山川選手の活躍が、チーム全体に良い影響を与えたと評価しました

反対に阪神については、主力選手の不調を指摘し、「バッティングの不調が勝敗を分けた」と厳しい見解を示しました

小久保監督の厳しい采配
 最後に高木さんは、小久保監督の采配を再度取り上げ、「首位打者に代えて近藤選手を起用するのは非情だが、その狙いは納得できる」としつつ、監督の厳しさがチームを引き上げた要因であることを認めました

この記事では、高木豊さんがソフトバンクの監督である小久保裕紀氏の采配について解説していたことが印象的でした。選手を大胆に代えるという判断は非常に難しく、そのリスクを承知で行うことが必要ですが、それが試合の行方を左右することを改めて感じました。
キーワード解説

  • 非情采配とは?:勝負の場面で選手を大胆に交代させること。選手の気持ちやファンの期待を超え、試合の結果を最優先に考える采配を指す。
  • 代打とは?:試合中に先発選手(通常は打者)と交代して打席に立つ選手のこと。この戦略は、選手の状態や試合の流れに応じて行われる。
  • 909勝とは?:プロ野球での勝利数の一つ。特定の選手や監督が達成した勝利数を示し、チームの力量を表す指標として用いられる。

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