甲子園球場の守護者、金沢健児さんが未来への願いを語る

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甲子園球場の守護者、金沢健児さんが語る未来への願い

甲子園球場のグラウンドキーパーを務める金沢健児さん(58)は、球場が開場101周年を迎えるこの時期に、特別な思いを語った

金沢さんは、「甲子園が100年後も今と同じ姿でいてほしい」と訴えている

幼少期に初めて球場を訪れた思い出から、選手たちがプレーしやすい環境を整える使命感まで、彼の心の内を探った

歴代の名人たちが築いた基盤

甲子園にはかつて、土の香りを頼りにグラウンドの状態を把握した、「名人」とも呼ばれるグラウンドキーパーたちがいた

藤本治一郎さんや辻啓之介さんは、雨の降るタイミングを自然の雲の動きから読み取っていた

金沢さんも、今まさに、和歌山方面の雲の動きを観察し、気象を予測している

半世紀の思い出と現在

金沢さんが初めて甲子園球場に訪れたのは、小学1年生のときで、阪神対ヤクルトの試合を観戦した

自身の母は当時、球場事務所に勤めており、仕事場から見たプロレスの試合も鮮明に記憶している

「私にとって甲子園は特別な場所なんです」と語る金沢さん

その後、20歳で阪神園芸に入社し、今も球場の維持管理に尽力している

未来へ続くプロフェッショナルの誓い
金沢さんは、甲子園における「天然の芝生」と「黒土」の重要性を強調し、外観や設置物の変更があっても、球場の本質は変わってほしくないと願っている

「他の球場も見るが、甲子園は全く別物だ」と彼は語る

心の原風景を未来に繋ぐため、彼はこれからも全力で甲子園球場を守ることであろう

金沢健児さんのインタビューから、甲子園球場に対する深い愛情が伝わってきます。彼の「甲子園を未来に残したい」という願いは、多くの野球ファンの心に響くものであり、プロ野球の伝統と情熱を次世代に引き継ぐことの重要性を再確認させてくれます。
キーワード解説

  • グラウンドキーパーとは?:球場の芝生や土などの管理を行う専門職で、選手が最良のコンディションでプレーできるよう、環境を整える役割がある。
  • 歴代の名人とは?:甲子園球場で、その能力や技術から特に優れたグラウンドキーパーとして知られた人物たちのこと。
  • 天然芝生とは?:人工的でない自然の草を使った芝生のこと。ボールのバウンドに影響があり、選手たちにとって重要なプレー環境となる。

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