この中には、特別枠とも呼ばれる21世紀枠が含まれており、今年は長崎県の壱岐高校と神奈川県の横浜清陵高校の2校が選ばれました
21世紀枠の意義とは
21世紀枠は、2001年の第73回大会から導入された制度で、通常の選考基準に加え、選手たちの練習環境や地域貢献といった戦力以外の要素を評価して出場校を決定しますこの取り組みは、より多くの高校に甲子園出場のチャンスを提供することを目的としています
壱岐高校の評価
宝馨選考委員長も壱岐高校の選出理由を語りました「壱岐高校は九州大会でベスト8に進出した実績があり、9校の中で多くの評価を受け、最初に選ばれました
」と明らかにしました
同高校は長崎県の離島に位置しており、練習環境の厳しさや、島内の資源を活用したサポート体制で注目されています
フェリーを使って島外に出る時間がかかる中で、地域に根ざした活動を行う彼らの姿勢は、多くの島民に感動を与えています
横浜清陵の特長
一方、横浜清陵高校は女子マネジャー1名を含む25人のチームで構成されており、特に彼らの「自治」を重んじた活動が高く評価されています選手と監督が試合や練習メニューについて話し合いながら決定するというスタイルは、若い世代に自発性やリーダーシップを育む役割を果たしています
宝選考委員長は「彼らの活動は他のクラブにも好影響を与えており、強豪校がひしめく神奈川県での成功のロールモデルになるとの期待があります
」とコメントしました
第97回選抜高校野球大会に21世紀枠から選ばれた壱岐高校と横浜清陵高校の取り組みは、地域の特色を活かしたものでありながら、自発的な活動による成長を重視したものです。特に、異なる環境からの二校が同時に選出されたことは、他校にも刺激を与える結果となるでしょう。
キーワード解説
- 選抜高校野球大会とは?高校野球の全国大会で、日本の高校生が一堂に会して競い合うイベントです。
- 21世紀枠とは?甲子園出場の機会を増やすために設けられた特別な枠で、学校の取り組みや地域貢献が評価されます。
- 自治とは?自分たちの意見で物事を決めて行動することを指し、チーム活動において選手と指導者が協力して最良の決定をする姿勢のことです。

