第一回目のゲストは、元大洋の投手、平松政次氏(77)です
彼は「カミソリシュート」と呼ばれる独特な球種で名を馳せ、巨人戦では歴代2位となる51勝を挙げました
今回は平松氏が自身の野球人生と、その中での出来事を語っています
「カミソリシュート」の誕生と最高の年
平松氏が「カミソリシュート」という呼び名が広まったのは1970年のことですこの年、彼はキャリアハイの25勝を挙げ、沢村賞も受賞しました
沢村賞は日本のプロ野球における最高の投手としての証です
シュートの名付け親は長嶋茂雄
平松氏が「カミソリシュート」と呼ばれるようになった背景には、長嶋茂雄氏の存在があります彼が「平松のシュートはカミソリみたいだ」とコメントしたのがその始まりで、平松氏はこのネーミングに大いに感激しました
「打たれる気がしなかった」自信の裏にあったもの
彼がシュートを覚えたのは、現役3年目の春のキャンプのこと平松氏はその球が曲がる瞬間を完全に感じ取れていたと言います
それこそが彼の自信に繋がり、「打たれる気がしなかった」と振り返ります
長嶋氏との対戦に見る研究心
平松氏は長嶋氏が自分を研究している様子を語りました打席でバットを短めに持ち替えるなどの工夫は、彼がどれほど真剣に打つことを考えていたかを物語っています
「カミソリシュート」は偶然の産物
初めてシュートを投げた際のエピソードも興味深いものです雨の日、体育館での練習中に他の選手に「他のボールはないのか?」と言われ、咄嗟にシュートを投げたことで彼の新たな武器が生まれました
平松政次の野球人生を振り返って
平松氏は自らの野球キャリアを通して、運、不運、そして努力の重要性を語りました彼の経験は後輩たちにとって貴重な教訓となるでしょう
平松政次氏のインタビューからは、選手としての厳しさや情熱が伝わってきます。彼の「カミソリシュート」はどのように生まれたのか、その裏には多くの努力と偶然があることがわかりました。長嶋茂雄氏との関係にも注目すべきで、偉大な選手同士の競争が新たな道を切り開いたことが印象に残ります。
キーワード解説
- カミソリシュートとは?: 平松政次が生み出した独特の投球法で、シュート回転が施された球。先端のように鋭く曲がるため、このような名前がついている。
- 沢村賞とは?: 日本のプロ野球で最も優れた投手に贈られる賞。受賞者はその年の成績が特に優れていると認められる。
- 完封とは?: 試合で相手チームに一点も得点を許さずに勝つこと。投手が非常に優れた成績を残したことを示す。

