昨季はやむを得ぬ上半身の故障で出遅れ、キャリアの中で最も厳しいシーズンを過ごした彼だが、今シーズンへの意気込みは誰よりも強い
昨季の無念を乗り越えて
昨年、小川は開幕投手の候補とされながらも、上半身の故障によりシーズンが大きく影響を受けた結果的に、12試合の登板でわずか2勝、防御率4.65という成績は、彼にとって決して満足いくものではなかった
「なかなか貢献できなかったので悔しい思いが強いですね」と語る彼の表情には、その悔しさが色濃く表れている
若い選手たちとの競争
現在、スワローズのエースとしての地位を確立している小川だが、吉村貢司郎や高橋奎二、奥川恭伸といった若手選手の台頭もあり、その立場はより一層厳しくなっているしかし、小川は「フルで戦うところですね
具体的な数字というより、ベストを持ってこられるようなことが一番大事だと思います」と、自らのペースでシーズンに挑む意向を示している
トレーニングでの自己改善
昨季の故障から得た教訓を胸に、小川はオフシーズンに特別なトレーニングに取り組んできた「ケガをして、体の機能が落ちていた部分があったので、そこはトレーニングで補っていく必要がある」と彼は語り、特に股関節周りの耐久性向上を目指して四股踏みに近いトレーニングを取り入れている
また、肩回りの強度を上げることや柔軟性の向上にも注力し、体の可動域を広げる努力を欠かさない
開幕投手へ意欲満々
小川は春季キャンプの初日からブルペン入りし、順調なスタートを切っている「とにかくたくましく思い切り戦える準備をしたい」と語る小川は、2年ぶりの規定投球回到達も視野に入れている
自身が抱える悔しさをバネに、さらなる高みを目指す
小川泰弘選手の今シーズンに向けた意気込みは非常に強く、昨季の苦い経験を教訓として生かし、自己改善に取り組んでいる姿勢が伺えます。若手選手たちとの競争も厳しい中、自分自身の成長を見据えたトレーニングを行う真剣な姿は、ファンにも期待感を抱かせます。
キーワード解説
- 防御率とは?:防御率は、投手がどれだけ優れた成績を残したかを示す指標の一つで、9イニング(1試合)当たりの失点を基に算出します。数値が低いほど投手としての能力が高いとされます。
- 規定投球回とは?:規定投球回とは、プロ野球において投手がシーズン中に投げるべき最低限のイニング数を指し、通常は140イニングと定められています。この基準を満たすことで、成績が公式に認められ、タイトルや評価に直結します。

