両者は、初めての対面を果たし、ブルペンでの投球練習の後に確認の挨拶を交わした
その際に山本昌氏は、伊原に向けて「本当にケガだけはしないように
腕自体はしっかり振れている
コースのライン出しもできるから、そこを生かして」と助言した
伊原はその言葉に強くうなずき、35歳年上の先輩の言葉を深く心に留めた
ブルペンでの投球練習ではスライダーを交え、40球を投げる中で、伊原は前回の反省を踏まえ、下半身を意識した投球を心がけた
「ボールの強さも前回に比べれば、きょうの方が良かった」と自身の成長を感じているようだった
特に、山本昌氏は現役時代に49歳で白星を挙げ、50歳でも現役を続けたという生きる伝説であり、その体力の源は強い下半身にあった
伊原には「足を悪くすると投手は厳しい」と、下半身の重要性を強調し、怪我のリスクを連想させた
肉離れや捻挫といった怪我は癖になりやすく、長期的な選手生命にも影響を及ぼすため、伊原にとっては非常に価値ある助言となった
伊原はキャンプ中にすでに下半身強化に取り組んでおり、「走らないといけないというのは自分でもわかっている」と自己意識を高めている
ランニングやウエイトトレーニングを日課にし、小柄ではありながらも、太ももやふくらはぎの筋肉はしっかりと発達している
「そこは大事」と新たに気づきを得たようだ
山本昌氏も「社会人の左投手では一番評価していた」と伊原を絶賛しており、開幕1軍入りについても「いけるんじゃないですか」と自信を持って答えた
この期待に応えるかどうかは伊原自身の努力にかかっている
「まだまだ足りない部分もいっぱいある」と謙虚さを忘れずに、沖縄での鍛錬に励んでいる
今回の伊原投手と山本昌氏の出会いは非常に貴重であり、若手選手にとっては一つの指針となる貴重な瞬間です。実績ある先輩からのアドバイスを受けることで、伊原選手が今後どのように成長していくのか、期待が高まります。将来的には長careerを歩むことができるかもしれません。
キーワード解説
- ドラフト1位とは?:プロ野球のドラフトで最初に選ばれた選手であり、そのチームでの期待が特に大きい選手を指します。
- ブルペン投球とは?:試合前に投手が投球練習をする場所を指し、ここでの投球はメンテナンスや試合に向けての調整に使われます。
- 下半身強化とは?:運動能力を高めるために下半身の筋力や柔軟性を向上させる訓練で、特に投手には重要な要素です。
- NPB最年長勝利記録とは?:日本プロ野球において最も高齢で勝利を収めた選手の記録であり、山本昌氏がこの記録を持っています。

