享年91歳
吉田さんはそのキャリアの中で数々の名勝負を繰り広げ、プロ野球界に多大な影響を与えた
私が執筆した『巨人V9 50年目の真実』では、彼との貴重なインタビューを通じて、当時の思い出を伺ったことを今でも忘れない
現役時代は俊足巧打で知られる遊撃手として活躍し、巨人との熾烈な戦いにおいて阪神の主力選手として名を馳せた
特に、川上哲治監督率いる巨人が9連覇を成し遂げていた時代には、巨人の強さを認め、「勝てる気がしなかった」と語っている
吉田さんは、巨人が誇る堀内恒夫投手がマウンドに立つと、安心して攻撃ができなかったと振り返った
巨人V9時代の裏側と戦略
吉田さんは、当時の巨人打線について「選球眼が良く、四球を選ぶことで打線がつながる」と解説その上で、審判の判定も影響を与えることが多かったと指摘した
審判が王貞治や長嶋茂雄に有利な判定をすることを「王ボール」「長嶋ボール」と呼び、「実力のうち」とすることで、勝負の世界の厳しさを強調した
王貞治の本塁打阻止作戦
吉田さんは、王貞治選手本塁打阻止のために監督から受けた指令も明かした藤本監督からは、王選手に目をくらませるために二塁ベースの上に立って両手を振り回すよう指示される場面もあったが、実際にはその策は実行しなかった
しかし、その思考過程からも吉田さんの巨人への対抗心が伺える
吉田義男さんの訃報は、プロ野球ファンにとって非常に悲しいニュースです。監督として日本一に導いた彼の功績は永遠に語り継がれるでしょう。また、選手としての彼の戦い方や考え方も後輩たちに受け継がれるべき価値のあるものです。
ネットの反応
阪神元監督の吉田義男さんに寄せられたコメントは、彼の野球に対する情熱やチームの運営に関する深い洞察を反映しています
多くのコメント者が吉田さんの言葉を引用し、当時の巨人との対戦に関して言及しました
特に、巨人の「V9時代」において阪神がなかなか勝てなかった経験に対する共感や、吉田監督がその中でどのようにチームを作っていったかについて考察しています
阪神が巨人に勝てないという感覚は強く、多くのファンが「巨人戦ではリードしても勝つ気がしなかった」と共感を示しました
これに加えて、阪神が球団として「万年2位」でいることのメリットにも触れ、観客動員や選手年俸との関連を指摘する声もありました
さらに、吉田監督の人間性やキャラクターについて思いを馳せ、不運だった時代の中でも監督としての資質を評価する意見も多く見られました
吉田さんの解説が将棋の行方を知る「生き字引」のようであったというコメントもあり、彼の野球界への影響力を示しています
最後に、コメントには彼の死を悼む声が多く、阪神や野球界における吉田さんの偉大さを再確認する内容が多数寄せられていました
ネットコメントを一部抜粋
吉田さんが阪神に入団したのが70年以上前。
巨人V9時代でも村山・バッキー・江夏の頑張りで梅雨時期までは阪神が巨人の上を行っていた。
当時巨人戦をTVで見てて阪神がリードしてても勝ってる気がしなかった。
阪神球団とすれば阪神万年2位は儲かる構図。
人柄も素晴らしかった。寂しくなります。
キーワード解説
- 日本一とは?日本一とは、プロ野球におけるシーズンの結果として、最も優れた成績を収めたチームに与えられる称号のことです。
- 遊撃手とは?遊撃手とは、野球のポジションの一つで、内野の中心であるショートストップを担い、様々なプレーに関与する重要な役割です。
- 選球眼とは?選球眼とは、打者がどの球を打つかを判断する能力のことを指し、良い選球眼を持つ選手は四球を選ぶことができ、打率の向上につながります。

