特に巨人のドラフト1位指名選手である石塚裕惺内野手(花咲徳栄)は、その評価を一層高めている
高校通算26本塁打の長打力を誇り、公式戦では打率が毎年4割以上という好成績を残してきた、昨年の高校生No.1野手である
ルーキーの実力がキャンプで見える
キャンプインからのフリー打撃では、石塚の強烈な打球が飛び出し、野球評論家たちからも称賛の声が上がっている彼の打撃の長所は「コンタクト力」にあり、これは投球とバットのインパクトの精度を指す
花咲徳栄の岩井隆監督は、選手たちに「命中率」という概念を教え、スイング軌道やタイミング、体の使い方を徹底的に指導している
石塚自身もこの言葉を使いこなし、自らの打撃スタイルを語っている
スラッガーとしての期待
石塚は高卒でのプロ入り選手の中でも、その評価が高いライナー性の打球を多く打ち、特に右中間への打球が特徴的だ
昨年の大学日本代表との壮行試合では、149キロのストレートを弾き返し、さらには韓国の150キロ超えの速球を打つことにも成功している
こうした実績からも、プロの速球にも早く順応できることが期待されている
守備にも堅実な姿勢
高校時代はショートを守り、堅実な守備を見せていた石塚だが、プロでの適正ポジションはサードと見なされている巨人では他にも才能ある内野手がいるため、しっかりとした基礎技術を身につけることが求められる
今後の展望
石塚の1年目は、同じく新人の浅野翔吾外野手のように二軍で多くの打席を経験することになる見込みだ彼の打撃は、高卒1年目から70〜80試合での出場と本塁打5本、打率.250以上を期待させるものだ
2年目には一軍への出場機会が増えると考えられ、将来的には本塁打10本~20本、打率3割を安定して達成できるような中距離打者に育成される可能性がある
なお、現在のサードは坂本勇人選手が務めているが、次世代のスターとして石塚にかかる期待は大きい
石塚裕惺(いしづか・ゆうせい)、2006年生まれで千葉県八千代市出身
中学時代は名門・佐倉シニアで活躍し、花咲徳栄高では打撃力を発揮しながら、2年夏には甲子園出場を果たした
24年のドラフトでは巨人が交渉権を取得した
石塚選手のルーキーキャンプでのパフォーマンスは、将来のスター選手としての期待を高めている彼の打撃力や守備力に注目が集まっています。彼の成長が巨人にとってどのような影響を与えるのか、今後の展開が楽しみです。
キーワード解説
- コンタクト力とは?打者が球をしっかりと捉える能力のことを指し、特に良いスイングを持つ選手に必要不可欠な要素です。
- スラッガーとは?長打を打つことが得意な選手のことを指し、大きな力でボールを飛ばす能力を持つ選手を指します。
- ライナーとは?地面に近い高さで真っ直ぐ飛んでいく打球のことで、通常は速さやパワーが求められる打撃です。

