この事例は、一般的にプロ野球の契約交渉が行われるオフシーズンに、ぜひとも避けるべき場面であった
この通告が行われたのは、東京・日比谷にある東京会館で開催された広岡達朗の挙式の場
出席者として南村の他にも、当時の投手コーチ藤本英雄(38歳)、遊撃手の平井三郎(34歳)、外野手の樋笠一夫(37歳)など、複数の選手が同様の通告を受け、式の途中で会場を離れる事態に至った
この行動は当然、球団内で大論争を引き起こした
1957年は巨人がリーグ3連覇を達成した年であり、戦績はおおむね好調だったが、日本シリーズでは西鉄に連続して敗北
これを受けて球団社長は「コーチ陣の刷新」や「古参の一掃」を決断した
その場が祝宴であったことから、選手たちは深い衝撃を受けざるを得なかったのだ
その後の展開についても触れてみたい
南村は、この契約終了通告を受けたのち、社長から「スカウトで残れ」と言われ、家族に相談したいと返答
しかし、社長が「24時間待つ」と告げた後、返事が遅れたためにそのオファーが白紙になってしまった
結局、彼はスポーツ評論家の道に進むこととなった
58年には長嶋茂雄が入団し、再びリーグ優勝を果たすものの、またもや日本シリーズで西鉄に敗北
川上哲治がこの敗戦後に現役を引退するなど、巨人の歴史に波乱をもたらしている
このように、プロ野球界における内情はファンの目には見えない複雑さを持っており、選手たちには様々な背景や思惑が絡んでいることを理解することができる
このような出来事は、選手たちの心情を深く傷つける可能性がある。特に結婚式という特別な場での通告は、無神経とすら言え、選手との信頼関係を崩す要因ともなり得る。プロスポーツの背後には、ファンには見えない様々なドラマが存在することを改めて実感させられた。
ネットの反応
このニュースに寄せられたコメントでは、結婚式場での選手への戦力外通告について、驚きや同情の声が多く見受けられました
コメントの多くは、過去の慣習について未だに信じがたいという意見であり、時代背景とともに捉えている様子がうかがえます
特に、南海時代の新井宏昌さんが結婚披露宴の最中に近鉄へのトレード通告を受けたエピソードが取り上げられ、選手たちにとってショックな瞬間だったことが伝わりました
また、当時の連絡手段が乏しかったために、結婚式という場を利用して一度に通告した可能性が指摘されています
このような時代の流れが、彼らの人生にどのような影響を与えたのかを考えさせられるコメントが並びました
最近の選手が同様の状況に置かれることは考えにくいとの意見もあり、過去の出来事と現代の価値観の違いに驚きを感じる声もあります
これらの声から、昭和の時代の球団運営の厳しさや選手への配慮不足が伺え、当時の巨人の在り方について考えさせられる内容となっています
ネットコメントを一部抜粋
話が古過ぎて 当時の感覚が分からんけど
清原も一茂氏経由で戦力外通告だったしね。
時代が違うと言われれば,それまでの話。
結婚式場でのエピソードで面白いのは、東映の山本八郎の結婚式で張本氏が来てそれを見た八郎さんは…
これはさすがに廣岡さんに同情。
キーワード解説
- 契約通告とは?選手との契約が終了することを意味します。契約は通常オフシーズンに話し合われ、選手の将来に大きな影響を及ぼします。
- クビ通告とは?選手が来シーズンの契約が行われないことを知らされることです。本来は私的な場で通知されるべきものであり、公共の場での通告は極めて異例です。
- 球団社長とは?プロ野球チームの運営を担う管理者です。チームの指導方針や選手の契約、トレードなどの重要な決定を行います。

